※本記事は、2019年6月13日に楽天証券の投資情報メディア「トウシル」で公開されたものです。

 

難しい相場環境が続く2019年の日本株。株価が調整する局面も増えています。そんなとき、筆者がどのような行動を取っているのかについてご紹介します。

株価のトレンドに従って淡々と行動するのが原則

新元号「令和」となった5月以降、日本株は軟調な動きとなり、調整局面が続きました。このようなとき、皆さんはどのような投資行動を取っていますか?

 

筆者は株価のトレンドに従って行動する、いわゆる「トレンドフォロワー」です。なので、保有株が25日移動平均線を割り込んで下降トレンドになったら、売却をしています。

 

ここで「もう少し持ち続けていれば株価は反発するかもしれない」という気持ちは危険です。下降トレンドになったということは、さらに株価が下落する可能性が高くなっているからです。

 

下手をすると、含み損を抱えた塩漬け株をつくってしまい、身動きが取れなくなってしまうかもしれません。余計なことを考えず、株価のトレンドに従い淡々と行動するのが筆者の原則です。

 

また、「日経平均株価が下降トレンドならば、保有株をすべて売るべきでは?」と考える人も中にはいるかもしれません。しかし、筆者はあくまでも個別銘柄ベースで株価のトレンドを判定しています。

 

なぜなら、ここしばらくの間、個別銘柄ごとに株価の動きに統一性が見られないからです。上昇トレンドが続いている強い銘柄は、日経平均株価が下降トレンドになっても上昇トレンドが崩れることなく株価上昇することも多いからです。逆に、そうした銘柄までも売ってしまうのはもったいと感じます。

余力があれば空売りの実行も検討

筆者は、信用取引の空売りも実行しています。25日移動平均線を割り込んだ直後の銘柄に対し、新規に空売りを行います。これも株価のトレンドに従った投資行動です。

 

空売りについては買いよりもリスクが高い(利益は限定的だが損失は無限大のため)と言われているので無理をして実行することもありませんが、これを活用することにより、株価調整局面でも利益を追求することが可能です。

 

なお、保有株が25日移動平均線を割り込んだことにより売却するとともに、今度は空売りを実行する「ドテン空売り」という戦略があります。これについて筆者も時々使うことがあるものの、基本的には実行しません。

 

なぜなら、筆者が空売りを実行する銘柄は、「月足チャート」や「週足チャート」といった中長期のチャートがすでに上昇トレンドを終えていたり、株価が天井をつけている銘柄だからです。

 

一方、買いを実行する銘柄は、中長期のトレンドが上昇トレンドを崩しておらず、まだ株価が天井を付けた可能性が低いと思われるものです。買い対象とする銘柄と空売り対象とする銘柄が違うため、それまで買いで保有していた株を一転して空売りするというケースが少なくなる可能性があります。

買えなかった株を調整局面で買うこともある

そしてもう1つ、筆者にとって重要な投資行動があります。それは、突然の株価急騰で買いそびれた銘柄が、株価調整により押し目をつけている局面で買うというものです。

 

例えば今年4~5月の決算発表シーズンにて、それまで下降トレンドだった銘柄が、決算発表をきっかけに株価急騰となり、買うことができなかったというケースがありました。

 

原則として、筆者は25日移動平均線からのプラスかい離が5%以内でないと買わないというルールを設定していますが、決算発表の数値が良ければ、朝から大幅な買い気配となり、プラスかい離が5%を大きく上回ってしまうこともしばしば見られました。

 

一方で、相場全体が調整局面になると、そうした株価急騰銘柄も同じように株価が下がってきます。その結果、25日移動平均線からのプラスかい離が5%以内に収まってくるものも出てきます。そうなると、新規買いができる水準となり、実際に買っていきます。

 

その結果、株価がそこから反発して上昇に転じれば「保有継続」し、株価が反発せずに値下がりを続け、25日移動平均線を割り込んだら「売却」をします。

 

決算発表で株価が急騰した銘柄は、好業績で強い銘柄ということができます。それが押し目を作って移動平均線からのかい離が小さくなったのならば、これは新規買いの重要な機会となるでしょう。

割安株の買い仕込みについて筆者の考え方

ところで、個人投資家のブログなどを拝見すると、株価調整局面で割安と思われる株を買い仕込んでいる方が結構見受けられます。株式投資の正解は複数あるため、この戦略が正しい、正しくないと言うつもりはありません。

 

ただ、筆者からすると、それはやはりリスクが高い行為と感じる時があります。その理由は2つあります。

 

1つは、株価が下がっている途中、つまり下降トレンドの途中で買うことになるからです。株価下落が一時的かつ、浅いものであれば構いませんが、大きな下落ともなれば、買った株がさらに大きく下落して多額の含み損を抱えてしまう可能性もあります。

 

もう1つは、自分自身が「割安だと思っている」株が、本当は割安ではない可能性もある点です。現に足元で株価が値下がりしているわけなので、本当に割安なら株価はそこまで下がらないのではないか、という捉え方もできるわけです。「割安な株価」よりも「実際に売られて株価が下がっているという事実」を、筆者は重視しています。

 

 

足立 武志

足立公認会計士事務所

 

※本記事は、2019年6月13日に楽天証券の投資情報メディア「トウシル」で公開されたものです。

 

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