多忙な職務の傍ら筆を取った野球部監督…本に込めた想いとは?

今回は、多忙な野球部監督である著者が、1冊の書籍にどのような想いを込めたのかをインタビュー形式で探ります。※本連載では、毎回ひとつの事例をあげ、なぜ人々は本を出すのか、そして、本を出すことでどんなドラマが生まれるのかを探っていきます。

「平和だからこそ野球ができる」ことを伝えたい

濱本光治氏は平成国際大学女子硬式野球部監督である。なぜ多忙な業務の傍らで筆をとり続けてきたのか。3作目の著書『サクラ咲ク2 旅の果てに』を執筆された経緯を聞いてみた。

 

著者
濱本光治氏

 

――書籍を出版されるのは3作目ですが、今作のご出版のきっかけ、目的を教えてください。

 

太平洋戦争中に特攻隊で亡くなられたプロ野球選手は2名おられます。鹿児島県知覧にある(現南九州市)知覧特攻平和会館で、たまたま、お一方の遺品である木製のバットがショーケースに立て掛けられていたのを見たことがきっかけで、「平和だからこそ野球ができるんだ」ということを現代の女子球児たちにどうしても伝えたくて執筆をしました。

 

――出版前後で何か変化はありましたか?

 

師の意思を継ぎ、この3作を出版することで、ある程度の正しい女子硬式野球の歴史を世の中に伝えることができたことに喜びを感じています。そして次なる構想が浮かび上がり、第4作目は映画化を視野に入れ、女子硬式野球の黎明期から、夢にまで見た女子硬式野球専用スタジアムの完成までをまとめたものにしようと、こころが動きました。

 

 

――出版社や編集者とのやり取りで印象深かったことはありますか?

 

3冊目の書籍を出していただく際に、出版社ができる限りの予算の配慮をしていただいたことです。次には、編集者が実際に足を運んで女子硬式野球の大会を観戦していただいたことで、その後、書籍の完成へ向けてのやりとりがスムーズにできたことです。

 

――原稿に散りばめたこだわりや制作秘話など、ご著書の紹介をお願いします。

 

女子硬式野球の普及を通して、友の大切さ、人との絆、先人の苦労があればこそ今がある、平和だからこそ野球ができる。さらに野球だけではなく未知への世界も知ってほしいという願いを込めて執筆しました。

 

――最後にメッセージをお願いいたします。

 

今後も読者の皆さまの幸せを願い、足の裏の如く、世のため人のためになるような書籍を出し続けたいと思っています。

 

 

濱本光治 著

『サクラ咲ク2 旅の果てに』

 

 

まだ見ぬ、果てない夢の先へ。
女子硬式野球物語第3弾。

平和だから野球ができるんだ。
1本のバットとの衝撃の出逢いで筆をとった著者が、
野球の街・加須市から放つ「野球愛」溢れるノンフィクション。

北海道から沖縄まで日本全国、
「野球」を通じてたくさんの絆が繫がり、
女子硬式野球普及への旅が続いていく……。

『花咲くベースボール』『サクラ咲ク』に続く女子硬式野球物語第3弾。

 

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幻冬舎ルネッサンス新社 代表取締役社長

企画編集室・室長を経て現職。代表取締役となった現在も、毎月10冊以上の書籍編集に携わる。手がけるジャンルはノウハウ書、旅行記、写真集、絵本など幅広いが、特に得意としているのは小説と自叙伝。著者の出版目的を満たすことを重要視し、書き手と細かく議論を重ねる編集スタイルが特徴。これまで多数の重版実績を持つ。

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