無料相談の時点でわかる!? 良い矯正歯科医の特徴

前回は、「信頼できる矯正歯科医」を見極めるポイントを紹介しました。今回は、良い矯正歯科医の特徴を見ていきます。

精密検査前でも、費用や治療期間の目安は提示可能

また、これは珍しくないと思いますが、無料相談の時点では「精密検査をしないと、治療代や治療期間などの詳しいことはわからない」と言われることがあるかもしれません。

 

確かに見た目だけではわからないことも多く、「精密検査をしないと・・・」というのは矯正歯科医の本音でしょう。しかし費用や期間の目安を提示せず、いきなり患者さんに治療を受けさせようとするのは乱暴に過ぎます。

 

精密検査をしなければ詳細を決定できないにしても、「あなたの場合はAのケースとBのケースが考えられる。精密検査をして、もしAのケースだとしたら、このくらいの費用と期間がかかる。Bのケースだとしたらこの程度かかる」というように、可能性のあるパターンを挙げて説明することはできるはずです。

その患者にとって「ベストな治療法」を考えているか?

多分、私のような者はまれだとは思いますが、私は相談に来た人に、歯並びが悪くなった理由と考えられる事項をできるだけ伝えるようにしています。

 

たとえば、右側の歯列だけがひときわゆがんでいるような人が無料カウンセリングに来ると、問診の中で「いつも寝る時、右半身を下にして、横向きで寝ていませんか?」とか、「食事をするテーブルのどちら側にテレビがありますか」などと聞いてみます。それらの中に、歯並びを悪化させる生活習慣が潜んでいるかもしれないからです。

 

というのも、症例によっては「右の歯でばかり噛んでいると、そのクセでこうなりやすい」など、悪くなった理由が予測できる場合があります。カウンセリングでそのような生活習慣を指摘するとだいたいびっくりされるのですが、科学的根拠に基づいた説明をすることで、歯並びや矯正のことについて、より正確に理解してもらえるという手応えも感じています。

 

相談に来た人がたとえ「今すぐには矯正歯科治療をしないことにします」という結論になっても、相談を受けた時点で「この生活習慣が原因で、歯並びが悪くなっていると考えられます」とお話しすることはよくあります。

 

前を向かず、よそ見をしながら食事をとっていたり、就寝時にうつ伏せや横向きの姿勢が習慣になっていたりすると、歯並びにその影響が表れてくることは少なくないのです。逆にいえば、そうした日常での悪習慣を無くすだけで、歯並びが悪化するのを多少なりとも防ぐことは可能です。

 

先日は小学校4年生の女の子が、お母さんと一緒にカウンセリングに訪れました。成長期ではあるけれど、若干、歯並びが左にずれていました。そこで「左を下にして寝るクセがありませんか?」と聞くと、お母さんの答えは「ああ、そうですね。寝る時に私が左側にいるので、そちらを向いて寝ることが多いと思います」とのことでした。私は「できるだけ、仰向けに寝てくださいね」と伝えしました。

 

その人の歯並びには、どのような問題があるか。なぜ、そのような歯並びになっているのか、原因になっていると考えられることは何か。そして、その人にとってはどのような治療法を用いるのがベストか。

 

これらのことは、患者さん一人ひとりで大きく異なります。いわば矯正歯科治療は「オーダーメイド」の治療です。

 

私は、人それぞれで違うからこそ矯正歯科医の仕事は興味深く、やりがいがあると感じています。実際の診療に入る前のカウンセリングの段階でも、ついつい熱心に生活習慣の重要性を説明したり、悪いクセを直すためのアドバイスをしたりしてしまいます。

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連載国際人になりたければ英語力より歯を“磨け”

歯科医師、歯学博士、フリーランス矯正歯科専門医(日本矯正歯科学会認定医)

1980年名古屋生まれ。2005年愛知学院大学歯学部卒。2006年東京歯科大学千葉病院臨床研修医修了。2010年歯学博士取得(東北大学)。2011年東北大学大学院顎口腔矯正学分野助教。日本矯正歯科学会認定医取得。2014年宮島悠旗ブライトオーソドンティクス起業。
最新の技術で〝噛み合わせ〞と〝エステティック〞に配慮した矯正治療を行う。矯正治療の技術を活かした一般歯科とのチーム医療で歯の寿命を延ばし、健康な体を保つための理想的な噛み合わせを整える治療計画を提案。歯科医師・衛生士がつたえる本格歯科サイト「歯の知りたい!」で歯並びや噛み合わせに関する情報を発信している。

著者紹介

国際人になりたければ英語力より歯を“磨け”

国際人になりたければ英語力より歯を“磨け”

宮島 悠旗

幻冬舎メディアコンサルティング

歯学博士であり、フリーランス矯正歯科専門医として活躍している宮島悠旗氏。両親ともに歯科医師という宮島氏にとって、口元のケアは当然のエチケットとして育てられてきたといいます。しかしながら世間を見渡せば、口元に気を…

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