著者紹介

太田 肇

同志社大学政策学部・同大学院総合政策科学研究科教授

神戸大学大学院経営学研究科修了。京都大学博士(経済学)。
日本における組織研究の第一人者として知られる。
組織学会賞、経営科学文献賞、中小企業研究奨励賞本賞などを受賞。

【主な著書】
『同調圧力の正体』(PHP 新書)、『日本人の承認欲求』、『「承認欲求」の呪縛』(ともに新潮新書)、『「超」働き方改革』(ちくま新書)、『個人尊重の組織論』(中公新書)など著書多数。

書籍

何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

『何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造』

太田 肇

貧しいニッポン、働かないおじさん、無気力な若者、進まない女性活躍……。 実態とは裏腹に、「失敗を恐れないチャレンジ」「イノベーション」といった威勢のいいスローガンが虚しく響く。 なぜ、ここまでに理想と現実がかけ離れてしまっているのか? 乖離の理由は、多くの日本人が消極的利己主義――すなわち自己利益と保身のために、現状を変えないほうが得だという意識を潜在的に持っているためだ。 多くの日本人は、その事実に気づいている。しかし、あえて口にはしなかった日本人の胸裏に隠されたタブーを、本書は大規模アンケート調査により浮き彫りにする。 そして、その背景にある「全体主義のパラドックス」についての打開策を提示する。 日本の組織が積極的に挑戦する空気を生むために、必要なこととは?

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