【実話】“本田圭佑”の心も掴む…チャンスは1回!投資家に「出資」を決断させるプレゼンで「最も強調すべきこと」〈シリアルアントレプレナーが戦略を伝授〉

【実話】“本田圭佑”の心も掴む…チャンスは1回!投資家に「出資」を決断させるプレゼンで「最も強調すべきこと」〈シリアルアントレプレナーが戦略を伝授〉
(※写真はイメージです/PIXTA)

起業家は自分が作るビジネスについて、社内外のステークホルダーに説明する機会が多くあります。では、社外の投資家に自社への出資を決断させるにはどのようなプレゼンをすればよいのでしょうか? 本記事では、株式会社Piece to Peace代表取締役CEOの大澤亮氏が、サッカー選手であり実業家の本田圭佑氏からの出資を受けた経験から、投資家に出資してもらうためのプレゼンのポイントを詳しく解説します。

プレゼンの戦略

さて、そこから第二関門です。いくら本田さんが信頼できる方からの紹介とはいえ、簡単に投資を決めたり、アンバサダーに就任するはずがありません。

 

どうやって投資をいただき、アンバサダー就任まで決断いただくか

 

ここに焦点をあて、A氏からご紹介をいただいてから実際のプレゼンまでの約1ヵ月間、戦略を考え抜きました。

 

そこで、筆者が立てた戦略は、「本田さん側に絶対損はさせない」を強調することでした。

 

投資業務は筆者も別の会社で複数経験しましたが、10社に投資して1社でもExitないし上場すればOK、というレベルの、非常に難易度が高い業務です(投資のプロであっても、起業家が成功することや、成功する起業家や事業を見抜くことはそれだけ難しいということです)。

 

そうすると、投資を生業とする会社や個人でも、10社に1社どころか100社に1社でいいから、「大きく儲かる」事業を見つけて投資をするタイプか、着実に10社中2~3社の割合で「一定レベルでいいので儲かる」事業を見つけて安定的に利益を創出していくことを目指すタイプの2パターンがあります。

 

VC業務はいずれの視点も重要ではありますが、本田さんは普段の本田さんの言動からすると、前者を狙いそうにも見えます。しかし実は後者なのではないか?と考えました。

 

理由を1つだけ挙げるとすると、「ビッグマウス」とも揶揄されることもある本田さんですが、実は有言実行の方。

 

裏を返せば「できないことは言わない」という方で、高い目標を立てつつも着実にできることをこなし、できることを宣言されているように見えました。

 

そうした方だとすると、大きな風呂敷を掲げて「これだけ儲かりますよ」と話しても、大ほら吹きにしか見えないのでは?という懸念がでてきました。

 

そのため、筆者が意識したのは、ほかのVCなどへのプレゼンとは異なり、未来のビジョンや構想などよりも、

 

・等身大の自分を、事実や行動ベースで紹介し、信頼に足る人物であること
(未来よりも過去を語ることで、どんな人間かを理解いただきやすい)

 

・今回は(絶対とは言えませんが)極めて損をしにくい投資であること

 

を意識して話しました。

 

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趙 瑋琳

東洋経済新報社

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