定年後は何をしよう…65歳以上のシニア世代がやっている「趣味」とは?

総務省『労働力調査 2022年平均』によると、「60~64歳」の就業率は73.0%、「65~69歳」は50.8%、「70~74歳」は33.5%、「75歳以上」は11%。65歳以上の就業率は25.2%になります。

いつ現役を引退するか、つまり仕事を完全に辞めるかは、人それぞれタイミングがありますが。65歳を超えると半数の人が仕事を辞め、年金生活に入ります。

厚生労働省『令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、厚生年金受給者の平均年金受給額は、併給の国民年金と合わせて月14万4,982円。年金をベースに、生活費が足りない場合は貯蓄を取り崩す……そんな生活がスタートします。

そんな現役引退後の生活、好きなことだけをして暮らしたい、誰もが思うことでしょう。総務省『家計調査 家計収支編 2023年平均』によると、65歳以上の無職の夫婦が1ヵ月に趣味等に使うお金は2万4,690円。さて、これで何を楽しみましょう? 総務省『令和3年社会生活基本調査』から、シニア世代がどのような趣味に時間を費やしているのかみていきます。

同調査では、何らかの種類の活動を行った人の割合を「行動者率」として表していますが、65歳以上で何らかの趣味を行った人は74.2%。

さらに「その他」含め35の趣味のうち、最も行動者率が高かったのが「園芸・庭いじり・ガーデニング」で39.2%。ほかの年代の行動率をみると、シニア世代が突出。定年後に始める人が多い趣味といえそうです。続いて「映画館以外での映画鑑賞」「趣味としての読書(マンガを除く)」までが25%を超えています(関連記事:『65歳以上のシニア世代がはまる「趣味」ランキング…<令和3年社会生活基本調査>』)。

【65歳以上の「趣味」トップ10】

1位「園芸・庭いじり・ガーデニング」39.2%

2位「映画館以外での映画鑑賞」29.0%

3位「趣味としての読書(マンガを除く)」25.7%

4位「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」21.0%

5位「日曜大工」11.3%

6位「写真の撮影・プリント」11.1%

7位「スマートフォン・家庭用ゲーム機などによるゲーム」10.7%

8位「編み物・手芸」9.8%

9位「趣味としての料理・菓子作り」9.8%

10位「美術鑑賞」8.9%