「VR」や「AR」、それらを組み合わせた「XR」などの言葉を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。そうした技術を活用することで、家にいながら「美術館巡り」ができる時代が到来しました。今回は「VR・AR美術館」の代表例と、その魅力的について、解説します。※本稿は、テック系メディアサイト『iX+(イクタス)』からの転載記事です。
いつでもどこでも世界の美術館にアクセス!VR・AR技術で、アートがもっと身近に (※写真はイメージです/PIXTA)

VR・AR技術による美術館巡りの具体例

GoogleMapのストリートビューから入館できる!「Google Arts & Culture」

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

具体的な例を紹介しましょう。「Google Arts & Culture」は、世界の芸術と文化をオンラインで提供するサービスです。コレクション、テーマ、アーティスト、素材と技法といったジャンルごとに作品を探すことができ、膨大なコンテンツと詳しい解説で、いくらでも時間を費やせてしまいそうなサービスです。

 

美術館とのその収蔵物の検索もできます。例えば「国立西洋美術館」を検索すると、「ストーリー」としてオンライン展示されている作品を見て詳しい解説を読んだり、コレクションとして常設公開されている作品を見たりできます。作品を大きく拡大して細部まで見ることもできます。

 

そして美術館によりますが、館内をGoogleMapのストリートビューで見て回ることもできます。例えばGoogleMap上で国立西洋美術館を拡大すると、その内部にストリートビューのルートが表示されていて、そこから見ることができます。

 

ストリートビューの操作と同様、自由に移動したり、作品を拡大・縮小して見ることができます。作品に付いているボタンをクリックすると詳しい解説が表示され、高画質で表示することもできます。

 

 

また、スマホアプリの「Google Arts & Culture」を使うと、AR機能を使った体験もできます。アプリで作品を検索すると、作品によっては「AR(拡張現実)で見る」というアイコンが表示されます。

 

ここをタップして、表示される指示に従ってスマホを操作するとカメラが起動して、その作品がカメラの映像の上にARで重ねて表示されるのです。

 

(左/実際のスマホ画面 右/目の前にあるガラス扉に出現した「モナ・リザ」作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ)
(左/実際のスマホ画面 右/目の前にあるガラス扉に出現した「モナ・リザ」作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ)

 

スマホの画面上になりますが、自宅の部屋で行えば、まるでその作品を部屋に飾っているような感覚が味わえます。スマホを近づけて細部まで見ることもでき、まるで、実際に美術館を訪れて絵に顔を近づけて見ているような感覚で鑑賞できます。

 

VR美術館「Japanese Artistic Creation Museum」

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「Japanese Artistic Creation Museum」は架空の美術館をバーチャル空間上に作り上げたフルモデリングバーチャル美術館です。とある架空の美術館をコンセプトにしています。全20部屋+個展会場という架空の美術館のなかで、常設展と期間限定の個展を楽しむことができます。

 

人気の展覧会は入場まで何時間も待たなくてはならなかったり、ようやく入館できても、人が多すぎてなかなか作品に近づけない…、長く足を止めると周りの人に迷惑がかかりそうで作品に集中できない…などの問題がありました。

 

バーチャル空間なら自由気ままに、動線や周囲を気にすることなく、自分のペースで作品を楽しむことができます。また、美術館内をめぐるのにはなかなか労力が必要です。

 

小さい子どもやシニア層、身体に疾患や障害のある方も、ゆっくり腰を据えて、また、横になりながらも楽しむことができます。