「死後は自然に還りたい」、「さまざまな事情でお墓に入れない」などの悩みを持つ人に、「散骨」という葬送方法は最適といえます。では、実際に散骨をする場合にはどのような事前準備が必要となるのでしょうか。本記事では、散骨するまでの流れと事前準備について海洋散骨事業を運営する株式会社ハウスボートクラブの赤羽真聡代表取締役社長が解説します。

海洋散骨の流れ

1.遺骨の引取り・郵送

散骨の申し込みが決まったら、粉骨のために事業者に遺骨を受け渡しをする必要があります。粉骨に立ち合う場合は、ご自身で遺骨を事業者に持ち込みますが、遠方などの理由で、運ぶことが難しい場合は、引取り、あるいは郵送という方法を取ります。

 

大切なご遺骨は、できるだけ対面で受け渡しをすることをおすすめいたします。対面することにより、事業者のスタッフの対応を確認したり、細かい要望を伝えるなどその場での打合せが可能になります。

 

やむを得ず郵送する場合は、骨壺が割れないように厳重に梱包し、「コワレモノ」扱いで送ります。なお、国内で遺骨の郵送が許可されているのは、郵便局のみです。民間の宅配業者は、原則として、約款で遺骨を運ぶことを禁じています。

 

2.粉骨

令和2年度厚生労働科学特別研究事業「墓地埋葬をめぐる現状と課題の調査研究」研究報告書より発行された「散骨に関するガイドライン」においても、「焼骨は、その形状を視認できないよう粉状に砕くこと」ということが規定されています。

 

一般社団法人日本海洋散骨協会では、1mm~2mm程度というガイドラインを定めていますが、いずれにせよ、遺骨はそのままの状態で海に手向けることはできません(墓地埋葬法の「遺骨遺棄罪」に抵触する可能性があります)。

 

粉骨は、お骨の量が極めて少ない場合は、乳鉢を使って手作業でおこなわれる場合もありますが、ほとんどの場合は粉骨の機械を使って砕きます。パウダー状になった遺骨は、海洋散骨のために、水溶性の袋に納めます。また、手元供養として手元に遺す場合には、粉骨の際にお骨を取り分けることが多いです。

 

粉骨~袋詰めまでのプロセスは、事業者に任せる場合と、立ち合う場合があります。袋詰めの作業をご家族で行うことができる事業者もあります。

 

3.出航

粉骨が終わり、海洋散骨の事前準備が整ったら、いよいよ散骨当日を迎えます。海洋散骨は、お天気に左右されますので、前日までに気象情報などはチェックしておきましょう。船は、定刻に出航しますので、集合時間に遅れないように桟橋に到着しましょう。

 

4.散骨式

出航に先立ち、ライフジャケットの着用や、スタッフや船長から諸注意や挨拶があります。出航してから散骨ポイントに到着するまでの間に、船上でセレモニーを行う場合もあります。参列者が祭壇に献花をしたり、代表の方が挨拶をする、場合によっては宗教者が乗船することもあります。

 

「こうしなければいけない」とい伝統的なしきたりがあるわけではないので、どのようなお別れの時間にしたいか、担当者とよく相談しましょう。海域や船の形状によっては、散骨ポイント以外の場所でなにかをすることは難しい場合もあります。

 

5.海洋散骨

散骨ポイントに到着したら、デッキに移動し、遺骨の散布を行います。船は止まると揺れますので、移動する際は足元に十分気を付けましょう。袋に入った状態のお骨を、どのように海に手向けるのか、担当者の指示に従います。

 

6.献花・献酒

お骨と一緒に海に撒くものとして、お花や、故人が好きだった飲み物やお酒などを用意します。花は、包装紙や茎を取り除き、花弁だけの状態にして、できるだけ環境への負荷を軽減します。最近は、水溶性の紙で作ったエコフラワーなども使われます。飲み物のなかでも、とくにお酒は大量に撒くと海洋汚染に繋がりますので、節度ある分量にしましょう。

 

7.黙祷

海洋散骨の最後に、海に向かって黙祷を捧げます。スタッフが船に備え付けられている号鐘(マリンベル)を鳴らしますので、静かに海に還る故人に想いを向けましょう。黙祷後、海況がよければ、船は散骨した場所を中心に旋回し、ゆっくりとその場を離れます。

 

8.帰航

船が桟橋に帰航したら、記念撮影などを行い、解散となります。

 

9.散骨証明書などの受取

散骨したポイントの緯度・経度、そして日時が記載された散骨証明書は、後日、事業者より郵送で送られます。一般社団法人日本海洋散骨協会では、加盟事業者が散骨を行った緯度・経度の情報を保管しています。

 

10.散骨後のメモリアルクルーズ®

散骨したポイントの緯度・経度は、故人の墓標と同じ役割であるといえます。散骨を行う船舶には、GPSが備え付けられていますので、再び同じポイントに向かうことができます。散骨後、一周忌、三回忌、七回忌などの節目やお彼岸、お盆、故人の命日月などにあわせて、定期的にお参りにいくことが可能です。

 

船をチャーターする場合が一般的ですが、合同乗船によるメモリアルクルーズが運航されている海域もあります。

お問い合わせは「ブルーオーシャンセレモニー」へ

海洋散骨について検討されているならば、2007年の創業以来、圧倒的な実績で業界を切り拓いてきたブルーオーシャンセレモニーに、まずはご相談ください。

 

故人とのお別れに後悔したくない方

海洋散骨は、ほとんどの方にとって、はじめて経験するお別れの方式です。一度散骨をしてしまうと、2度とやり直すことはできません。納得のいくまで十分検討し、些細なことでもお尋ねください。

 

チャーター散骨、合同散骨、代行散骨の3つのプランから選べる

ブルーオーシャンセレモニーでは、お客様のニーズに合わせて、チャーター散骨、合同散骨、代行散骨の3つのプランをご用意しております。それぞれのプランには、メリットとデメリットがございますので、最適なプランをご検討ください。詳しくは、コーディネーターがご相談に応じてご提案差し上げます。

 

コーディネーターがサポート

「散骨コーディネーター」という職種は、ブルーオーシャンセレモニー独自のプロフェッショナルの呼称です。葬祭業などで多くの経験を積んだスタッフを中心に、チームでお客様の対応をおこなっています。年間800件以上の散骨施行件数を対応しているコーディネーターが1人ひとりのお客様を丁寧にサポートいたします。

予約はお早めに

海洋散骨の事前準備、そして流れについて解説いたしました。

 

まず、散骨を行うことを決めた場合には、施行の日時と、粉骨あるいはお骨の引き渡しの日時を決めて、それに合わせてスケジュールを組んでいくことをおすすめいたします。春と秋の繁忙期には、予約が難しい場合もありますので、早めに日時を押さえることは重要です。