6番なのにセンター…帝京野球部の「背番号」と「ポジションが」一致しないワケ【甲子園制覇を3度導いた名監督が解説】

6番なのにセンター…帝京野球部の「背番号」と「ポジションが」一致しないワケ【甲子園制覇を3度導いた名監督が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

才能や素質のある部下に出会ったとき、能力を最大限発揮できるようにするために、上司はどう指導すればよいのでしょうか。本連載では帝京高等学校硬式野球部名誉監督の前田三夫氏が、著書である『いいところをどんどん伸ばす 帝京高校・前田流 「伸びしろ」の見つけ方・育て方』から、監督時代の経験に基づく指導者としての態度や接し方について解説します。

別ポジションを守る際の「違和感」が選手を成長させる

「あれ、うまくいかないな」

 

「イメージではもっとスムーズにできると思っていたのに、どうしてだろう?」

 

と思ったときに、あらためてレギュラーのセカンドの選手の動きを見てみると、「自分のほうがギクシャクした動きになっている」ことに気がつくのです。

 

それにセカンドとライトでは守ったときに景色が変わります。このことで違和感を覚え、守りにくさや難しさを感じる選手も意外と多いものです。これは他のポジションでも同様のことが言えます。

 

ひとつのポジションに固執させずに、いろいろなポジションを守らせることによって、それぞれの難しさを学んでいく。結果、「このポジションに就いたときには、こういうことが想定される」と守備に対する考え方の視野が広がり、それが選手の能力を広げていくことにもつながっていくのです。

選手の可能性を引き出すため、視野を広くもつ

ひとつのポジションに特化させ、専門性を高めることも私は否定しません。しかし、複数のポジションを守らせることが選手の新たな能力を引き出せることもあるということを、私は声を大にして伝えておきたいのです。

 

■前田の法則

 

選手の可能性を引き出すために、あらゆることを試してみる

 

 

前田 三夫

帝京高等学校硬式野球部 名誉監督

 

※ 本連載は、前田三夫氏の著書『いいところをどんどん伸ばす 帝京高校・前田流 「伸びしろ」の見つけ方・育て方』(日本実業出版社)から一部を抜粋し、再構成したものです

いいところをどんどん伸ばす 帝京高校・前田流 「伸びしろ」の見つけ方・育て方

いいところをどんどん伸ばす 帝京高校・前田流 「伸びしろ」の見つけ方・育て方

前田 三夫

日本実業出版社

◎全国制覇3回、甲子園通算51勝(夏30勝、春21勝) 希代の名将がはじめて明かす 最大限の力を引き出す最適な努力 甲子園の名将として知られ、数多くのプロ野球選手を輩出してきた帝京高校・前田三夫名誉監督。 監督が語る「…

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