(※写真はイメージです/PIXTA)

社会生活において「同調圧力」と無縁でいられる人はほとんどいません。他者からの同調圧力に苦しむ人が多いのはもちろん、自分自身、無意識のうちに同調圧力に加担してしまうことさえあります。本連載では、心理カウンセラーの大嶋信頼氏が、著書『誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法』より、同調圧力の正体と、上手に受け流すコツや考え方について解説します。

「相手の感情に責任をとらない」ようにするコツ

ここで「相手の感情に責任をとらない」とはどういうことか改めて述べると、「相手が感じていることは、相手が勝手に感じているものであって、私が責任をとる必要がない」ということです。

 

「私って人の目を気にするときに、相手の感情に対して責任を感じているの?」とピンとこない方もいるかもしれませんが、振り返ってみてください。

 

相手の怒りや悲しみの感情に、「申し訳ない」とか「なんとかしなければ」と思っているということは、やっぱり責任を感じていることがわかります。

 

ですから、この際、こう思ってみましょう。

 

「相手の感じていることは相手のものだから、私が責任をとらなくていいんだ!」と。

 

いつも、どんな小さなことでも責任を感じて「なんとかしなければ」と感情が揺さぶられていたから、その感情に溺れて同調圧力を感じてしまい苦しんでいたのです。

 

「相手の感情に責任をとらなくていい!」と許可を出せるだけで、同調圧力を感じることがなくなって、自分の中が安定します。

 

そう、誰が何を感じたって、それは相手が感じていることだから相手の自由なのです。

 

[図表1]自分と相手の感情に線引きする

 

 

大嶋 信頼

株式会社インサイト・カウンセリング

代表取締役

 

誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法

誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法

大嶋 信頼

祥伝社

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