(※写真はイメージです/PIXTA)

コンサルタントである松本繁治氏の著書『壊れたニッポンを治す為の21の処方箋』より一部を抜粋・再編集し、日本の間違った方向での「コスト削減」とその結果について見ていきます。

学校に行けない子供、結婚を諦めた若者…

そのため低収入の家庭が増え、結果学校に行けない子供が増えた。また結婚を諦めた若者も沢山居る。近年はワンコインでランチが食べられる様になったが、これは40年前の値段と同じ、またはそれ以下である。そして200円台のお弁当までが出ている。

 

昔は1時間分のバイト代で、ランチを食べる感覚だったが、今はバイト代の半分以下である。この荒行は、時給1000円以下で働く人達の努力によって成し遂げている。自分達の収入を抑えてまで、格安のお弁当や定食を作っている。涙ぐましい努力である。

 

何故日本人は自分を犠牲にしてまで、この様な努力をするのだろうか? 日本人にとって、働く事は美徳であり、人生の一部である。この考えは世界に誇れる事である。そして仕事が無いより有った方が良いと考える。

 

自分も若い頃には、親や親戚から「上を見たらきりがない」と云われた事もある。すなわち、“欲張るな。そして謙虚であれ”と云う意味で。しかし日本人は謙虚過ぎる。

 

 

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松本 繁治

ルイジアナ州立大学工学部卒、同大学大学院中退。

日米の製造メーカに勤務後、外資系IT企業や外資系コンサルティング企業にてコンサルタントとして10年以上の活動を行う。一時期、家業である製造メーカで経営を支援。

2009年以降は独立してコンサルティング活動を継続中。

※本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『壊れたニッポンを治す為の21の処方箋』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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