(※写真はイメージです/PIXTA)

「疲れた」と感じると、「温泉行きたいな」と思う人も多いのではないでしょうか。日本人にとって温泉は、とても身近で大切な癒しの空間です。でも、せっかく温泉に行ったのに「なぜか温泉にいくと眠れない」という人も多いといいます。ぐっすり眠れる温泉の入り方とは。

温泉でこんなこと、経験ありませんか?

コロナも少し落ち着いて様々な旅行支援も始まりました。しばらくぶりに心身を癒しに温泉に出かけてみようか、という方も多いことでしょう。ですが、せっかく温泉に行っても次のような経験はないでしょうか?

 

・温泉に泊まったのに良く眠れなかった。
・温泉に入ったのにかえって疲れた。

 

これらの症状は、温泉の入り方が間違っていたのかもしれません。

 

「楽しみにしていた温泉にお泊り!ぐっすり…のはずがさっぱり眠れなかった」

 

こうした経験は時々耳にします。温泉に浸かって、ぐっすり眠れるはずが、寝付けなかった、熟睡感がない、ということがあります。これは、温泉の使い方に問題があったせいかもしれません。

 

もともとヒトは概日リズム(サーカディアンリズム)という周期があって体温が変化しています。体温は朝低く、夕方高くなり、また就寝に向かって低下します。体温が下がることで眠りにつくことができるのですが、逆に体温が高いままだとうまく寝付くことができません。

 

ヒトは入浴後も体温が急に下がることでよい睡眠が取れます。通常、自宅など水道水の沸かし湯での入浴の場合、一旦入浴すると体温が0.5~1.0℃ほど上昇し、その後約1時間半かけて下がってきます。ジェットコースターのように、一旦体温が上がることでその後の体温が下る坂道が急になりますが、この体温が急に下がるタイミングで布団に入るとよい睡眠が取れることが報告されています。

温泉でぐっすりと良く眠るためには

温泉で良い睡眠を取るには入浴するタイミングが重要です。温泉はミネラル成分を多く含むため、家庭での水道水の沸かし湯で入浴するよりも体温の上昇や入浴後の保温効果が強いことが、数多くの実験から確認されています。そのため自宅で入浴するよりもずっと強く体温が上がりまた保温されていきます。

 

「せっかく温泉に来たのだから何度も温泉に浸かろう」、とか、「寝る前にひとっ風呂浴びてから寝よう」と考えがちですが、寝る直前に温泉に入ると体温がしっかり上がってしまい、しかも保温効果が高いため体温が高い状態が2時間以上も続き、すぐには寝付くことができなくなってしまうのです。結果として、せっかく温泉に来たのによく眠れなかった、ということになってしまいます。

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。