(※写真はイメージです/PIXTA)

認知症は発症までに約20年を要すると言われています。脳細胞は若いうちから長い時間をかけて減っていくのです。また発症自体が、40・50代といった働き盛りの年代で起こることもあるため、「早めの予防」が肝心です。認知症の発症を防ぐための「脳の予備力アップ方法」について、認知症を専門とする精神科医の豊田早苗氏が解説していきます。

自宅で簡単に!認知症予防「3つの予備力アップ術」

脳の細胞は約140億個。海馬の細胞を除いて、一生涯、増えることはありません。

 

ですが、予備力は、脳に快適な刺激を与えることで増やすことができると言われています。

 

そこで、自宅で簡単にできる認知症予防のための予備力アップ術を3つ紹介します。

 

➀旬のものを味わおう!

 

栽培・養殖技術が進化したことで、時期関係なく1年を通して、たくさんの野菜や果物、魚介類などの食材がお店に並び、簡単に手に入れることができるようになりました。

 

ですが本来食材には、「旬」と呼ばれる、最もおいしく栄養価も高い時期があります。

 

脳は、たくさんの栄養を必要とする臓器です。食べ物から取り入れた栄養素は、脳細胞が働くエネルギー源になる以外にも、脳細胞同士で情報をやり取りする際に必要な神経伝達物質の原料にもなります。

 

脳の働きを良くする食材は、大豆、緑黄色野菜、青魚など沢山あります。

 

せっかく食べるなら、栄養素をたっぷり含んでいる旬の時期に食べて、脳がより活発に働くことができるようにしてあげましょう。そうすることで、予備力もアップできます。

 

また、旬の時期に食材を食べることで、季節感を感じることができます。季節感を感じることは五感を刺激するだけでなく、癒し効果もあり、快適な刺激を脳に与えてくれます。

 

②ラジオ体操

 

子供のころの夏休み、朝まだ眠たい中起きて、近くの公園にラジオ体操をしに行きませんでしたか?

 

ラジオ体操は心身の健康のために作られた体操ですが、実は脳にも良い効果があるのです!

 

「腕を前に上げて、のびのびとまずは背筋の運動から~、イチ・ニ・サン・シ…」

 

音楽に合わせて、体を動かしますよね。ラジオ体操では、「音楽を聴く」と「体を動かす」、2つのことを同時に行います。

 

2つのことを同時に行うことは、脳にとってはちょっと負担のかかることです。繰り返し行うことによって、脳の自力をアップさせ、さらには予備力をアップさせることにつながります。

 

ラジオ体操以外では、心地よい音楽を聴きながらストレッチをするのもおすすめです。

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。