(※画像はイメージです/PIXTA)

ただえさえややこしい相続手続き。在日韓国人の方の場合、戸籍、家族関係登録簿を用意しても、「内容が事実と一致しない」といった事態が発生しがちです。日本経営ウィル税理士法人の顧問税理士・親泊伸明氏が解説していきます。

内容の誤りは韓国の役所や大使館への未届けが原因かも

■戸籍や家族関係登録簿関係の誤りについて

 

在日韓国人の場合、戸籍や家族関係登録簿を揃えても、その内容が事実と一致していない場合があります。一番多い原因は、生活のために住所地の役所(区役所や市役所など)には出生・婚姻・死亡などの届出はするものの韓国の役所や大使館・総領事館へは届出をしておらず、戸籍や家族関係登録簿に異動が記載されないためです。

 

■まとめ

 

今回は、韓国の戸籍制度の変遷について解説しました。韓国の戸籍制度、家族関係登録制度について理解しておくと、どのような書類を準備しなければならないのか、事前に把握することができます。

 

しかし、在日韓国人の場合、大使館や領事館への届出を行っていなかったり、離婚制度の違いなどから戸籍簿や家族関係登録簿の記載内容が事実と一致しなかったりする場合があります。日本の住民票や外国人登録原票など各種書類を揃えて、訂正を申請することで対応可能な場合もありますが、内容が複雑な場合には、状況に応じて対応しなければなりませんので専門家に相談されることをお勧めします。

 

 

親泊 伸明/しんぱく のぶあき

日本経営ウィル税理士法人 顧問税理士

本稿は筆者が令和3年5月現在の情報に基づき、一般的な内容を簡潔に述べたものである為、その内容の正確性、完全性、最新性、信頼性、有用性、目的適合性を保証するものではございません。実際の判断等は個別事情により取り扱いが異なる場合がありますので、税理士、弁護士などの専門家にご相談の上ご判断下さい。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録