病気になったとき、具合が悪いときに訪れる病院。そこに飾ってあるお花に、心を癒される人も多いでしょう。待合室という空間を彩る花は、どのように選べば良いのでしょうか。2005年にサロンを開業して以来、約20年間フラワーアレンジメントの指導や運営コンサルティングに携わっているフラワーサロンGENNY代表、三宅かおり氏が、11月にふさわしい花について解説します。

11月におすすめなのはローズ

人恋しいほど肌寒い日が続き、寂しさを感じやすい11月。今月の花として選んだのはローズ(アバランチェ)です。

 

 

数あるお花の中でも、ひときわ気高さや気品を感じさせるのがローズ。その中でも、花びらが幾重にも重なり存在感のある大輪の花を咲かせるのがアバランチェです。

 

白のアバランチェは、オランダ皇太子の結婚式で使われて以来、大輪のバラの代表格。ゆっくりと開化し、最終的には6~10㎝ほどに咲き誇ります。現在でも結婚式などには欠かせない花のひとつです。

 

今回ご提案するのは、ピーチ色のアバランチェ。花びらの端にほんのりとした緑色を含む、柔らかい色合いのものです。

 

11月のこの時期からクリスマスまで、高級感のあるローズを使って生花によるクリスマスリースを楽しむのはいかがでしょうか。

 

アバランチェはバラの中でも日持ちをする方なので、きちんと手入れをすれば長く楽しめます。

ローズに癒される理由

 

ローズが人を癒すいちばんの理由は、見た目の美しさです。一輪一輪の存在感が強く、まるで光を放っているような美しさのローズは、元気を届けたい待合室にピッタリ。

 

中でもピーチ色のアバランチェは、人を優しく包み込む温度を感じさせます。また花びらの周りに緑が入っていることで、自己主張しすぎず、周りと調和してくれます。

 

バラ特有のほんのりと甘く優しい香りも、患者様を癒す一助となってくれるでしょう。

ローズの基本的な生け方

 

アバランチェを使って、クリスマスが待ち遠しくなるフレッシュなクリスマスリースの基本的な活けかたをご紹介します。

 

平らなお皿状の花器を用意し、その中に吸水性スポンジを置きます。このとき、中央部分にろうそくが立てられるように真ん中を空けて四角く配置するのがコツです。元々ドーナツ状の吸水性スポンジも売っていますので、そちらを使っても問題ありません。

 

花器の用意ができたら土台作りです。一番底の部分にヒバを放射状に入れていきます。ドーナツの形になるように全体的に向きを揃えながら挿してください。

 

次にその少し上の部分にユーカリの葉を同じようにドーナツ状に入れていきます。これでグリーンの土台部分の完成です。

 

土台ができたら主役であるバラを挿していきます。すべてのバラを均等に並べるのではなく、3輪ずつくらいグルーピングして入れるとバランスよく出来上がります。

 

最後にバーゼリア、紫陽花、ダスティミラーでバラと土台部分を埋めればリースの完成です。

 

お好みで真ん中にキャンドルを立てると、よりクリスマス感が演出できます。

ローズと相性の良い植物

ローズ(アバランチェ)と一緒に生けるフレッシュクリスマスリースに使うと良い植物をご紹介します。

 

1:クジャクヒバ

 

1つ目は、ヒバ(クジャクヒバ)です。ヒバはクリスマス感を出したいときに、とてもおすすめの植物です。季節をとして手に入りやすいです。

 

ヒバは時間が経つと葉の先の部分が茶色く変色してきますが、それもまた味があります。

 

ヒバのほかには、モミやヒムロスギでも代用できます。モミやヒバは長持ちしやすいため、お手入れが簡単なのも魅力。

 

2:ユーカリ

 

2つ目はユーカリです。今回使っているのは、グミユーカリという種類です。ユーカリはアロマセラピーにも使われるくらいなので、少し香りがあります。

 

見た目に丸みがあり、緑の中でも柔らかさを表現できます。

 

3:ダスティミラー

 

3つ目はダスティミラー。雪が積もったような色味が可愛らしく、ダスティミラーを入れることで一気にクリスマス感が増します。

 

4:バーゼリア

 

4つ目はバーゼリアです。見た目がコロコロと丸くて可愛らしい植物。その形と赤みがかった色が、他の植物と調和し、全体的なバランスを整えてくれます。

 

5:紫陽花

 

5つ目は紫陽花です。紫陽花というと6月など梅雨の時期をイメージするかもしれませんが、お花屋さんでは年中手に入る人気の花材です。

 

さまざまな色がある中で、今回使ったニュアンスカラーの紫陽花はアンティークっぽい雰囲気を出すことができます。

 

このほかにも、クリスマスリースの横に松かさ(松ぼくり)を置いたり、コットンフラワーなどを飾るのもおすすめです。

花瓶生けで楽しんだ後はリースに…ローズのお手入れ

花瓶生けをしている間は、基本的に毎日お水を替えてください。お水を替える際に、毎回水の中で茎を斜めにカットする水揚げができるとベストです。

 

スポンジに挿しているのであれば、スポンジが乾かないようにこまめに水を含ませます。

 

外側の花びらの色が変わってきたら、手で取り除いてあげてください。

 

アバランチェはバラの中では比較的トゲが少なめですが、ゼロではありません。ハサミやナイフなどでトゲの部分を切ったり、ハサミの裏で擦るだけでも落とすことができます。

 

また今はガーデニング用品としてバラのトゲを落とす専用の道具もあるので、ひとつ持っておくと便利です。

 

アバランチェは茎がかなり短くなってからも日持ちをするので、まずは花瓶生けで楽しみ、その後はリースなど短くして楽しむこともできます。

ローズを使った簡単アレンジ

 

ローズは単体でも十分に楽しむことができるため、他の植物を入れずに花瓶に挿すだけでOKです。

 

1:高さのある花器を用意します。花器の色はお好みで構いません。

 

2:水に浸かる部分の葉っぱやトゲを取り除きます。

 

3:花器にアバランチェをバサッと数輪まとめて入れます。飾りたい場所に置いてから、バランスを見ながら向きを変えれば完成です。

紫陽花を使った簡単アレンジ

 

今回クリスマスリースのアレンジとしてご紹介した、紫陽花とダスティミラーだけでも立派なアレンジができます。

 

紫陽花とダスティミラーは、ドライフラワーとしても楽しめます。少し元気がなくなってきたと感じたら、茎の部分をまとめ逆さにして乾燥させます。ドライフラワーにしてしまえば、1年以上持たせることも可能です。

心の中にパッと光を与えてくれるローズ

ローズ、特に大輪の花を咲かせるアバランチェは、飾る場所を輝かせて、見る人の心に光を与えてくれる存在です。

 

待合室では、普段なかなか季節の移り変わりを感じてもらうことは難しいかもしれません。だからこそ、ローズのリースでクリスマスという楽しいイベントを思い出してもらい、患者様に「元気」を届けられたらと願っています。

 

 

三宅 かおり

Flower salon GENNY代表

G.Eternity代表

 

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