(※画像はイメージです/PIXTA)

高い利回りなど魅力の多い「フランチャイズ投資」ですが、あくまでも実業であるため、株や不動産への投資とは視点を変えて取り組むことが必要です。どのような点に注意すべきでしょうか。国内外の大手金融で25年のキャリアを重ね、その後は投資の観点でフランチャイズ業界を研究、自身も複数店舗を経営する古川暁氏が解説します。※本記事は、『フランチャイズ投資入門』(秀和システム)より一部を抜粋・再編集したものです。

個人で利益を狙う人、実業に抵抗がない人ならOK!

●個人なら一般的な投資商品よりもフランチャイズがおすすめ

 

ではここまでをまとめて、フランチャイズ投資がおすすめと言えるのはどんな人かをお話します。

 

もちろん、自分の投資目的を比較して考えていただくのが一番ですが、私の考えるおおまかな傾向について解説しますので、参考にしていただければと思います。

 

端的に言えば、個人で利益を出そうとしていて、かつ実業に抵抗がない人は一般的な投資手法よりもフランチャイズ投資の方が良いと思っています。

 

逆に、大手事業法人や金融機関がうまく資金を運用したいと考えるなら株式等の一般的な投資商品の方が良いかもしれません。

 

●一般的な投資のセオリーは大資本を持つ企業のためのもの

 

基本的な投資というのはこれまでに説明してきた通り、利回りを平均より極端に大きくすることは困難です。例えば株式投資なら期待値5~7%というのは変わりません。

 

ではどこで収益に差が出るかというと、簡単に言ってしまえば投資額です。100万円を5%で運用しても年間5万円しか稼げませんが、1億円を5%で運用すれば500万円の利益が出ます。

 

「投資の教科書」的な本に書いてある様々なセオリーというのは、基本的にこのような大きな金額を運用できる人、つまり大手事業法人や金融機関での戦略に基づいています。それを普通のサラリーマンや、一般的な収入の人がマネしても、大きく稼ぐことはできません。

 

よく「長期・分散・積立」と言われますが、個人が毎月5万円を年利5%(複利)で20年間積み立てた場合、元金1200万円に対して、発生する利息は約620万円です。銀行に預けておくよりはるかにマシですが、例えば「近い将来に独立して自由な生活をしたい!」とか、「会社が倒産しても問題ない副業収益にしたい」と考えるのであれば、まったく足りない数字でしょう。

 

●長期・分散は十分な収益を生めるようになってから

 

自分の資産をどのような対象に分散するかを意味する「アセットアロケーション」の考え方においては、たいてい預貯金・債券が含まれます。しかし、前にも書いた通り預貯金・債券のリターンは国内・国外(先進国)共に超低利回りとなっており、お金を稼ぐという意味において本来投資する価値のない商品です。

 

なぜ意味のない債券が多くのアセットアロケーションの例や、投資信託の商品として入っているのか。それは、その元となるセオリーが「一般的な収入の個人が稼ぐため」ではなく「大資本を持つ企業が余剰資金を効率的に運用するため」に考えられているからに他なりません。

 

すでに使い切れないくらいの十分な収入のある人であれば、こういったリスクヘッジに重点を置いた運用をしても良いでしょうが、そんな人はほとんどいないはずです。まだ収益が十分でないのであれば、リスクヘッジは最低限にとどめ、「まずどうやって収益を伸ばすべきか」を考えるべきではないでしょうか。

 

 

古川 暁

ロータス・インターナショナル株式会社 代表取締役

公益社団法人日本証券アナリスト協会 検定会員

 

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フランチャイズ投資入門

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古川 暁

秀和システム

投資を知り尽くした東大卒・元外資系金融マンが、自分の資産運用先として選んだのは、「株」でも「不動産」でもなく「フランチャイズ」だった! 自らもオーナーとして3つのフランチャイズチェーンに加盟し、5店舗を経営。月…

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