これから結婚・子育て・マイホームの購入・老後を迎えようとする世代には将来のお金に対する不安が広がっています。資産形成の手段として「NISA」を始める人も多いですが、デメリットはないのでしょうか?

「単純にトクする」…そんな話あるわけない!

10年経つ前に売却しないと非課税メリットを受けることはできません。課税口座に移されてしまうと、売却時には課税されて運用益から約20%の税金が差し引かれます。

 

NISAのパンフレットなどを見ると、とにかく運用益が非課税になるおトクな制度のように思えますが、実際にはこのような制限があり、単純にトクするだけではないということは、知っておいていただきたいと思います。

 

NISAの導入自体は、もちろん悪いニュースではありません。一部とはいえ、投資の運用益が非課税になるのはありがたいことです。

 

しかし、だからと言って誰でもかれでも投資すべき――というような風潮には大反対です。政府主導でNISAの大々的なキャンペーンが行われているおかげで、「NISAって、やっておかないと損をするの?」と思っている人が多いようにお見受けしますが、必ずしもそうではありません。

 

NISAの主なターゲットは株や株式投資信託といった、元本割れの可能性も大いにあるリスク商品なので、迂闊に投資をすれば、むしろ損をします。

次ページ踏んだり蹴ったりな目にあうことも

本記事は2014年8月刊行の書籍『30歳から始める一生お金に困らない貯財術』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の税制や制度とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

30歳からはじめる 一生お金に困らない蓄財術

30歳からはじめる 一生お金に困らない蓄財術

工藤 将太郎

幻冬舎メディアコンサルティング

社会保障制度の財源が危ぶまれ、賃金格差が広がる今の日本にあって、これから結婚・子育て・マイホームの購入・老後を迎えようとする世代には将来のお金に対する不安が広がっています。 将来のお金が不安な時、たいていの人は…

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