「人生100年時代」…健康な目で人生を楽しんでほしい
それでも、白内障の治療をするかしないか迷われる方も当然いらっしゃいます。そういうときに皆さんがおっしゃるのが「この先、そんなに長くないから」「もう年だから」という言葉です。
この言葉の真意は、自分の年齢ならば人生は残りわずか、それなら無理をして治療しなくてもいいのでは…というものでしょう。
しかし、60~70代でこの先長くないというのは一、二世代前の人たちの話です。一般に60年、70年と人生を歩んできた人であれば、たくさんの苦労を乗り越えて働いてきたし、子どもも成長したし、「あとは余生で、ただのんびりと過ごせればいい」と思いたい気持ちもあるかもしれません。
けれども冒頭でも述べたように、今は人生100年の時代です。現代の子どもたちの多くは110歳まで生きるそうです。
そうした100年人生のなかでは60代、70代はまだまだ若手です。60歳や65歳で会社を定年退職になっても、人生はその先も30年、40年と続きます。現役時代と変わらないほどの長い時間を「のんびり」と過ごすだけで、本当にあなたは満足できるでしょうか。
また、長く家庭を守ってきた女性たちだってそうです。子どもを一人前に育て上げ、かわいい孫の顔を見たら人生終わり、そんな時代はとっくに過ぎています。
子育てや介護のため、自分のことを後回しにしてずっと頑張ってきたけれど、ようやく自分のために少しは時間やお金を使えるようになった。そういう世代の方々にこそ、これからの自分の人生を思い切り楽しんでほしいと筆者は思います。
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