※本記事は中国人キャリアウーマンの小野りつ子氏の書籍『ながら起業 明日クビになっても大丈夫な働き方』(幻冬舎MC)から一部を抜粋し、改編したものです。

「連帯責任」という世界でも稀な考え方

私は、「連帯責任」という言葉を日本で初めて知りました。日本でマンションやアパートを借りようと思っても、連帯保証人が必要だと不動産会社に言われて貸してもらえなかったという話もよく聞きました。

 

私たち外国人の場合は、すでに就職先が決まっていればその企業が保証人になってくれるのですが、そうでない場合は日本に親戚も友人もいないのなら借りられないのです。保証人がいても、外国人だからという理由で断られることもあります。

 

なぜ連帯保証人が必要なのかと聞くと、「入居者が何か問題を起こしたら、その保証人が責任を負わなければならない」と説明されて驚きました。アパートを借りるときだけではなく、金融機関に借金するときも連帯保証人が必要です。もし個人レベルで起業した会社が倒産したら本人だけではなく、連帯保証人に累が及ぶようになっています。

 

これは世界的に見てもまれなルールです。一人が悪いとチーム全体、あるいは組織全体を罰する。これでは個人が萎縮してしまい、何もできなくなるのは無理もありません。

 

これらが顕著なのが日本の部活動だと思います。最近は幾分かましになってきているとはいえ、例えば高校の野球部で飲酒や喫煙をした選手がいたら、チーム全体で責任を取るために出場を辞退したりすることがあります。問題を起こした選手を罰したら十分だと思うのですが、問題を起こしていない選手まで巻き込まれてしまうのが疑問です。

 

こういう環境を通して、日本の集団は形作られていくのだろうと思います。特に体育会系の部活では上下関係がしっかりしていて、それは社会人になってからも続きます。目上の人に対する礼儀や、周りに迷惑をかけないように集団で行動する姿勢は、日本ならではの美徳と言えるでしょう。

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ながら起業 明日クビになっても大丈夫な働き方

ながら起業 明日クビになっても大丈夫な働き方

小野 りつ子

幻冬舎メディアコンサルティング

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