著者紹介

佐伯 徹

株式会社日本貿易保険 内部監査部門 情報システムアナリスト
特定非営利活動法人 失敗学会 理事
特定非営利活動法人 日本システム監査人協会 理事
情報セキュリティ大学院大学
情報セキュリティ研究科 博士前期課程 在学中

システム会社を経て株式会社日本貿易保険の内部監査部門にて情報システムアナリストを務める。2014年12月、失敗学を活用した「ITプロジェクト版失敗原因マンダラ図」を関西IBMユーザー研究会に研究発表し、最優秀賞を受賞。2015年4月、NHK総合テレビで「マンダラ図を使った失敗究明」テーマで出演。2017年4月から東京大学で「失敗学講座」の講師を務めながら地方自治体や企業へも講演中。同年5月、失敗学会理事就任。また、2022年2月から日本システム監査人協会理事。

書籍

DX失敗学 なぜ成果を生まないのか

『DX失敗学 なぜ成果を生まないのか』

佐伯 徹

DX(デジタルトランスフォーメーション)で失敗している企業は多い。DXに取り組むよう会社から言われたものの、どうしたらいいのか悩んでいたり、取り組みを始めたがうまくいくのか自信がないという人もたくさんいるだろう。筆者はIT関連の開発に長年携わっており、「失敗学」にも多くの経験を持つ。そこから生み出した失敗の真因を究明するためのツール「ITプロジェクト版失敗原因マンダラ図」は関西IBMユーザー研究会で最優秀賞を受賞している。 本書ではこのマンダラ図を使って過去のDXプロジェクトの失敗事例を分析し、真因を追究している。構成は、まず、序章でDXプロジェクトの大部分は失敗していることを可視化し、多くの企業においてDXがうまくいっていない現状を伝える。DXを簡易的に確認できるチェックシートを使って、読者自ら現状を把握できるようにしている。第1章では、多くの組織が失敗から学んでいないことを、事例を使って説明する。また、どうすれば失敗の真因にたどりつけるのか、「ITプロジェクト版失敗原因マンダラ図」を使うと何が分かるのか、自分だけでも解決に導けるのかについても解説する。第2章ではDXに果敢に挑戦し、うまくいかなった事例を使い、「ITプロジェクト版失敗原因マンダラ図」で筆者が実際に分析を行った結果を伝える。取り上げるのは7pay、ドコモ口座、LINEBank、ブルースターバーガー、三菱UFJフィナンシャル・グループのGO-NET、OYOLIFE、マウントゴックス、Coincheck、野村証券、旭川医科大学の10事例だ。第3章ではDXの失敗はDXに固有のものなのか、他のITプロジェクトと同じなのかについて考察を行う。プロジェクトを途中で振り返って失敗を未然に防ぐためのチェックシートの使い方についても解説する。

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