平均60.4歳、総額223万円で「戸建てをリフォーム」

国土交通省『令和4年 住宅市場動向調査』によると、注文住宅を建てた人(一次取得者=初めて物件を高購入する人)の平均年齢は39.5歳。購入資金の総額(土地+建物)は、4,713万円。借入金は平均3,771万円で、返済期間は土地が34.5年、建物が32.8年です。

40代手前、3,500万~4,000万円ほど借り入れて、5,000万円弱で一軒家を建てるというのが、マイホーム実現の平均像です。

一生の一度の大きな買い物。しかし、一度買えばそれで終わり、というわけではないことは、誰もが想像できること。10~15年に一度は、外壁や屋根などの補修をしなければなりませんし、ライフステージが替わるタイミングでは、大きなリフォームもしたいもの。

同じく『令和4年 住宅市場動向調査』によると、リフォームを施した人(注文住宅購入者)の平均居住年数は27.6年。世帯主の平均年齢は60.4歳。ちょうど働き盛りのときに注文住宅を購入、定年でライフステージが変わるタイミングでリフォームを考えるというパターンが多いのでしょう。

そんな定年世代のリフォーム。「リフォームしよう!」と思い立った理由とは? 理由のトップ5をみていくと、経年劣化や設備が時代遅れになったことによるリフォームが多いよう。また10人に1人は老後を見据えてリフォームを思い立ったようです。

【「リフォームの動機」トップ5】

1.住宅がいたんだり汚れたりしていた…36.6%

2.家を長持ちさせるため…27.2%

3.台所・浴室・給湯器などの設備が不十分だった…21.9%

4.さしあたり不満がなかったがよい住宅にしたかった…12.1%

5.家族や自分の老後に備えるため…9.6%

リフォームの内容をみていくと住宅内外の改善・変更が多く、実際にリフォームを行ったのは屋根や外壁を除くと、トイレや浴室など、水回りのリフォームが多いことが分かります。

【「リフォームの内容」トップ5】

1.住宅外の改善・変更…39.5%

2.住宅内の設備の改善・変更…33.6%

3.冷暖房設備等の変更…30.5%

4.内装の模様替えなど…21.7%

5.高齢者等に配慮し段差をとるなど…9.0%

【「リフォームの部位」トップ5】

1.トイレ…22.8%

2.浴室…21.9%

3.居間…19.7%

4.キッチン…17.8%

5.ダイニング…12.5%

※外壁…30.3%、屋根…20.6%

そんな戸建てのリフォーム。どれほどお金をかけているのかというと、平均223万円。もちろんこれは、平均値。増改築と規模が大きくなると、1,000万円以上となることも珍しくはありません。