フェイスブックの展開で知られるメタ社。肝いりのメタバース事業が苦戦し、業績悪化が伝えられていましたが、昨今は復調の兆しを見せているといいます。みていきましょう。

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新製品や新機能を連発し、業績も上向きで絶好調

メタ社は、2021年に旧名称のフェイスブックから社名変更してメタバース事業に注力するも、同事業で収益を出せず苦戦が続いていましたが、ようやく復調の兆しを見せています。

 

2023年7月26日に発表された同年4~6月の四半期決算によると、売上高が320億ドルで前年同期比11%増、利益が77億9,000万ドルで前年同期比16%増と、いずれも二桁成長を記録しました。

 

メタCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は決算書内の声明で「良い四半期だった」と総評しつつ、「Llama 2、Threads、Reels、公開を待つAI製品群、さらに今秋発売のQuest 3など、ここしばらくで見た中で最もエキサイティングなロードマップ」だと振り返りました。

 

上記の発言内の「Llama 2」はChatGPIのライバルとなる大規模言語モデル(LLM)、「Threads」はTwitterの代替として注目される新SNS、「Reels」はFacebookおよびInstagram内でショート動画を作成・投稿できる新機能、「Quest 3」はVRやMRIに対応したヘッドセット「Meta Quest 3」のことを指します。

復調は思い切ったコストカットと広告売上の回復が重なった結果

昨年はメタ社にとって苦しい1年でした。TikTokをはじめとする他社サービスの台頭による競争激化、Appleによるアプリ内広告へのプライバシー規制、世界的な景気後退などの影響により、広告収益が大きく減少。これを受け、「効率化」のための大幅なコスト削減措置と大量解雇を断行しました。

 

こうしたコストカットに加え、主力事業であるFacebookのデイリーアクティブユーザー数が20億6000万人(前年比5%増)に急増したこと、経済への楽観的なムードによるデジタル広告出稿量の増加などによる売上増とが重なり、今回の好業績に繋がりました。

 

発表後の時間外取引、同社の株価は約4%上昇しました。

 

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本記事は、富裕層のためのウェブマガジン「賢者の投資術」(Powerd by OPEN HOUSE)にて公開されたコラムを、GGO編集部にて再編集したものです。