(※画像はイメージです/PIXTA)

いまだ解決の糸口が見えてこない、ウクライナ問題。そこに米中関係の悪化も絡み、さらに先行きの不透明感は増しています。みていきましょう。

ウクライナ侵攻の背景にはNATOの脅威があると強調

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NATO事務総長イェンス・ストルテンベルグ氏が、ロシアのウクライナ侵攻を「第二次世界大戦以来の最も重大な状況であり、ロシアが勝ってはならない」と批判したことに対し、ロシア大統領報道官のドミトリー・ペスコフ氏が反論しています。

 

ペスコフ氏は、ウクライナ侵攻の背景にはNATOのロシア国境への接近があると指摘。さらに、2014年に親ロシア派として知られたウクライナ元大統領のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ氏が国民からの講義により追放された一件について、「西側諸国が扇動したクーデーター」であるとし、これが現在の緊張の契機になったとしました。

 

そのうえで、ストルテンベルグ氏の「世界秩序に対する危険と脅威をもたらす」という表現については同意を示しました。

ペロシ議長の台湾訪問を中国への挑発だと批判

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現在来日中の米国下院議長ナンシー・ペロシ氏が台湾訪問について、ペスコフ露大統領報道官は「純粋な挑発だ」と批判。警戒感をあらわにしました。

 

発言は、ウクライナ情勢をめぐり経済制裁と国際的な孤立に直面しているロシアに、中国が手を差し伸べたことを背景にしています。台湾を独立国家として認めず自国領土であるとみなす中国の外務省報道局長である華春瑩氏は、ペロシ氏の台湾訪問を「醜悪な茶番劇」「見世物にし、両国関係と地域の平和と安定を毀損した」と痛烈に批判。ロシアもこれに同調した形です。

 

アメリカおよびNATOとロシアの溝はますます深まっており、世界は一層の分断へと向かっています。

本記事は、富裕層のためのウェブマガジン「賢者の投資術」(Powerd by OPEN HOUSE)にて公開されたコラムを、GGO編集部にて再編集したものです。