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米国では2022年6月18日にS&P500が2020年以来の最安値となるなど、株式市場から資金が流出しています。一方、金利の上昇により、債券の妙味が増し、人気が高まっています。米国金融相場の現状をみていきましょう。

S&P500、2020年以来最安値に

2022年6月18日、S&P 500は2020年12月以来最安値を更新しました。FRBによる利上げ懸念が報じられて以来、株価下落が続いています。15日には、FRBが通常の3倍となる0.75%の利上げを発表。翌16日の開場から売りが相次ぎ、S&P500は1日で3.3%下落し、2020年12月を下回りました。

 

その後、価格は一時3636.87ドルまで低下。その後に若干盛り返したものの、終値は3674.84ドルと振るわず。S&P 500の下げ率は1週間で5.79%と、大幅な落ち込みとなりました。ダウ平均が4.79%安、ナスダック総合が4.78%安と、3指標がそろって急落しており、市場には悲観ムードが漂っています。

 

それにともない、取引量が増加。特にハイテク株を手放そうとする人が多く、Amazonでは2.5%、Apple、Nvidia、Tesla、Netflixなども1%ほど取引量が増え、価格が下落しています。

債券人気の高まり

株式市場の不調に伴い、景気後退を懸念する一部の投資家たちが債券買いに動いたことで、債券利回りが低下しました。債券利回りの低下は、債券価格の上昇、つまり債券に人気があつ待っていることを示します。

 

ベンチマークである10年国債の利回りは8.226%と8ベーシスポイント低下。30年国債の利回りも7ベーシスポイント以上低下して3.286%になりました。0.75%の利上げ発表を受けて高まっていた利回りは落ち着きを見せました。

 

また、米国以外の国も次々と利上げを行っています。なかでも世界の経済評論家たちを驚かせたのは、スイスの中央銀行であるスイス国立銀行。2007年9月以来15年ぶりに0.5ポイントの利上げを行いました。また、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行も昨年12月以来、会合のたびに連続で利上げを行っており、16日には5回目となる利上げを発表しています。

 

本記事は、富裕層のためのウェブマガジン「賢者の投資術」(Powerd by OPEN HOUSE)にて公開されたコラムを、GGO編集部にて再編集したものです。