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高額なカツラ購入への導線!? 「増毛法」の落とし穴

前回は、「カツラ」が招くローン地獄について説明しました。今回は、自毛に人工毛を結びつける「増毛法」の落とし穴について見ていきます。

10日も経てば見た目に問題が起きる「増毛法」

カツラについては、初めからカツラを売るのではなく、“増毛法”からつなげる販売システムも問題になっています。

 

“増毛法”とは、自毛に人工毛を結びつけて髪を増やすもので、“結着増毛”とも呼ばれます。これは元からある自分自身の髪の毛に、人の手によって人工毛を結びつけていく方法です(以下図表参照)。

 

[図表]結着増毛

 

この増毛法は施した直後はとても見栄えがいいのですが、1週間から10日ほど時間がたつと、見た目に問題が起きてきます。それは当然のことながら自毛が伸びてくるからです。自毛が伸びると、それに結びつけられた人工毛までがいっしょに浮き上がってきてしまうのです。こうなると、結ばれた毛同士が玉のようになって目立ったり、枝毛のように見えたりしてしまいます。

 

これではとても見た目が悪いので、また同じ増毛法を受けなければなりません。髪が伸びるごとにそれを繰り返していくので、それは終わりなき闘い。増毛サロンに通い続けなければならない面倒さに加え、当然、費用もどんどんかさみます。

「増毛法をやめたい」と申し出ると・・・

デメリットはさらにあります。増毛法を行うと、人工毛を結びつけられた自毛に負担がかかってしまうのです。もともと健康だったはずの自毛はダメージを受け、切れやすくなってしまうこともしばしば。〝増毛〟で髪を増やすどころか、毛が傷められて減ってしまうわけです。これでは完全に本末転倒というものでしょう。

 

そんな苦労やショックの連続を経験した末、「もう増毛法はやめたい」と考える人が多いのは当然のことです。しかし・・・、そこからが本当の落とし穴です。

 

増毛法をやめたいと申し出た客に対して、メーカーが提案するのが、じつはカツラの購入です。「増毛法が合わないのなら、カツラがいいですよ」という言葉で、カツラをすすめるのです。

 

カツラをかぶることについては抵抗感がある人も少なくないし、購入を躊躇するほど高額な商品でもあります。そこで、いきなりカツラを売るのではなく、増毛からつなげていくわけです。

 

つまり、メーカーにとって、増毛法はカツラを売るための〝仕掛け〟や〝誘導〟に過ぎません。カツラ自体は悪いものではないとはいえ、こうした販売方法は非常に問題があると思うのです。

 

実際、国民生活センターには、こうしたカツラにまつわるトラブルや、育毛・発毛ビジネスに対する苦情などが多数寄せられているのが実情です。

青山セレスクリニック(青山院・川口院) 理事長
船橋中央クリニック 院長 

慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院に勤務。2003年に船橋中央クリニック、2013年には青山セレスクリニックを設立し、理事長に就任する。2017年青山セレスクリニック川口院を開設。体のあらゆる悩みに対して的確にアドバイス・治療を提案する「美のコンシェルジュ」として、女性の薄毛治療のほか、エイジングケア治療、美容整形、医療レーザー脱毛、美肌治療等を行う。それぞれの施術のメリット・デメリットを明確に提示し、患者が効果を実感できるサービスのみを提供している。日本外科学会専門医、日本美容外科学会専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員、日本医師会会員。

著者紹介

連載女性の薄毛問題・・・間違った対策とは?

 

専門医が徹底解説! 女性の薄毛解消読本

専門医が徹底解説! 女性の薄毛解消読本

元神 賢太

幻冬舎メディアコンサルティング

いつまでも若々しく美しくありたいと願いながら、髪の悩みに関しては「結局、歳には勝てない」とあきらめてしまう女性が多いという現実……。「美のコンシェルジュ」として、10代から70代までと幅広い女性たちの薄毛の悩みを解…

 

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