2024年から新NISAが始まり、高配当利回り株の長期保有がおすすめだという意見が見受けられます。NISA口座で買った株は配当に税金がかからないため、長期保有して配当をもらい続けるのが得だ、という見解です。しかし結論としては、NISAか否かに関係なく、「インカムゲイン(配当)狙い」と「キャピタルゲイン(売却差益)狙い」に優劣はつけ難いといえます。本記事では、その理由について、株式会社ソーシャルインベストメント川合氏が解説します。
「高配当株の長期保有」で配当をもらい続けるor「売却差益」を狙う…新NISAの最適解はどっち?【株式投資のプロが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

インカムゲイン狙いの特徴

インカムゲイン狙いのメリットは、配当という現金が間違いなく手に入るという、手堅さです。もし株価が下がっても、配当の入金によりそれを補えますし、株価が変わらなければ、配当分が利益です。

 

また、株価が上がれば、配当に加えて含み益を得ることになりますし、売ってキャピタルゲインを得ることもできます。 ただし、インカムゲイン狙いには懸念すべきこともあります。それは、得られる配当以上に株価が下がれば、合計では損をするということです。また、減配によって配当利回りが下がってしまうこともありますし、それに伴い株価が下がり二重に損をすることもあります。

キャピタルゲイン狙いの特徴

キャピタルゲイン狙いのメリットは、うまくいったときのリターンの大きさです。前述のとおり、配当を何年も積み重ねて得られるような利益を、短期間で得られるのがキャピタルゲインです。高配当利回りの銘柄でも、それは5~6%を超える程度となることがほとんどでしょう。

 

しかし、株価は1年で数十%上がったり、長期にかけて倍や数倍になることも珍しくなく、それを利益にすることができるのが、キャピタルゲインなのです。

 

ただし、キャピタルゲイン狙いにも懸念すべきことがあります。それは、うまくいかなかったときの損失も大きくなるということと、売ってしまえばそれで「儲けの種」がなくなるということです。

 

前述のとおり株価の上昇率は配当利回りを大きく上回りますが、下落する場合も同様なのです。また、株価が上がり、それを売ってキャピタルゲインを得た場合、当然ながら以後その銘柄でそれ以上の利益は得られません。したがって、次の投資先の見当をつけてから売る必要があるでしょう。

まとめ:インカムゲイン狙いとキャピタルゲイン狙いに優劣はつけ難い

インカムゲイン狙いとキャピタルゲイン狙いに優劣はつけ難いのではないでしょうか。

 

インカムゲイン狙いのメリットは、配当という現金が間違いなく手に入るという、手堅さです。キャピタルゲイン狙いのメリットは、うまくいったときのリターンの大きさです。

 

それぞれの長所を生かした投資をなさってください。

 

川合 一啓
株式会社ソーシャルインベストメント
取締役CTO