
今回は、東南アジアの中でも「熱気」と「活気」に溢れるベトナムについて見ていきます。※本連載は、株式会社エスパシオコンサルタント代表取締役・有馬壽志氏の著書、『ベトナム不動産投資』(あっぷる出版社)の中から一部を抜粋し、ベトナムの不動産投資で成功するためのノウハウを紹介します。
「バイクの洪水」に愕然…
ベトナムに行った人それぞれに、ベトナムに対しての感想をお持ちでしょうが、ここでは私個人の感想を紹介させていただきます。
2010年7月、私は初めて、ベトナムの地に降り立ちました。初めてベトナムを訪れた時の、「なんだこれは!」の衝撃的な光景は、今も忘れることができません。
ホーチミン市のタンソンニャット国際空港に降り立った時、共産国という緊張感の中でイミグレーションと手荷物のレントゲン検査を終え、緊張した面持ちを抱えながら空港の外に出たのです。
そして、その衝撃は、一歩空港の外に出た途端、熱風とともに襲いかかってきたのです。それは、大勢のベトナム人の好奇に満ちた目が私を襲ってきたことです。
この熱気、人びとのこの活気は何だ!
バイクの洪水は何だ!
車とバイクのジェットコースター状態は何だ!
人びとの若さは何だ!
とにかくホテルに着くまでに、今までの経験ではありえなかった熱気が、喧騒が完全に私の心を虜にしました。これが日常的な空港での光景なのです。夜の10時をすぎているというのに、子ども連れの大人も大勢います。これがベトナムなんだ。
街の至るところに、人びとのざわめきや熱気を感じる国
それからは、取りつかれたように毎月ホーチミン市に通うようになり、カフェレストランをタイバンルンに開業し、駐在員事務所も作り、ついに投資ライセンスを取得して、ベトナムで不動産とコンサルタント会社を設立するまでになりました。
何回かの出入国を繰り返すことでわかったのですが、ベトナム人にとっては外国に行くということは特別なことだそうです。見送りも迎えも家族総出で行うものなのです。この光景は、ベトナムとのファーストコンタクトとして強烈な体験でした。ほかの東南アジアのどの国に行っても、これほど熱気に満ちた空港の光景を、私は知りません。
そして、この光景は、なにも空港だけに限ったことではありません。空港からタクシーに乗り、ホテルに続く道路でも、至るところバイクの列であふれ、人びとのざわめき、熱気を感じるのです。
