(※画像はイメージです/PIXTA)

足元、米金利の上昇に伴って米ドル高・円安地合いの為替相場。マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は、3月の米ドル/円について「1ドル140円超え」となる可能性を指摘します。では、どのような場合にこのシナリオが実現するのか、詳しくみていきましょう。

黒田総裁“最後の”日銀決定会合の影響は

最後に、黒田総裁が出席する最後の日銀の金融政策決定会合が10日に予定されているので、その影響について確認したいと思います。

 

この会合で、10年債利回りの上限を現行の0.5%から再拡大、または上限自体を撤廃するとの見方もありましたが、仮にそうなった場合は、2022年12月の会合で上限の拡大を決めた時と同様に、円金利の急騰により円相場も急騰するリスクがあるでしょう。

 

ただし、これまで述べてきたように、米国でもインフレ是正の鈍化が懸念され、金利上昇が再燃するなかで、日本も金利の上限を緩和した場合は、米金利上昇に連れて日本の金利上昇に歯止めがかからなくなる懸念があるでしょうから、金利の上限緩和などは見送られる可能性が高いのではないと考えます。そうであれば、米ドル/円は円金利の影響は限られ、米金利上昇の影響で基本的に決まる可能性が高いでしょう。

 

以上を踏まえると、3月の米ドル/円は132~140円のレンジ中心の展開を想定したいと思います。

 

 

吉田 恒

マネックス証券

チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長

 

※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

 

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