日本人にとって、アメリカ人は明るく社交的なイメージがあります。しかし、一見ニコニコしているように見えても「本当の意味では、アメリカ人はフレンドリーではない」と、元国連職員の谷本真由美氏はいいます。なぜでしょうか。本記事では、日本人の知らないアメリカの真実について、詳しくみていきましょう。

実はアメリカの「歴史」が背景にある

つまりアメリカというのは社交辞令として、常に明るく楽しく延々としゃべって、他人に対してはフレンドリーに振る舞わなければいけない、という同調圧力が強くきついところなのです。

 

なぜかというとアメリカは開拓地であり、ヨーロッパからさまざまな人が渡ってきて、もともと住んでいたネイティブアメリカンを殴りつけてつくった国であり、周囲は敵だらけです。アメリカに流れてくる人間は貧民とか犯罪者、宗教的過激派、船乗り、海賊など胡散臭い輩が多く、周りの人間が一体どういう人かわからないのです。

 

だからなるべくフレンドリーに振る舞って、「自分は隠し事をしていない」という感じで当たり障りのない内容を、「自己開示」という意味でどんどん話すことで「私は危ない人間ではありません」とアピールすることがサバイバルのスキルになったのです。

 

つまり、この「フレンドリー」というのはアメリカ独自のものなので、アメリカでアメリカの方式を身につけた人がヨーロッパに渡って同じようにコミュニケーションをすると「こいつは頭がおかしい」「胡散臭い」と疑いの目を向けられてしまいます。

 

ヨーロッパの人々はアメリカの歴史を熟知していて、アメリカ人がいくらフレンドリーになっても、それは本当の意味での「フレンドリー」ではないということもよくご存じなので、最初から彼らをまったく信用していません。

 

なのでアメリカ人に「あなたはビューティフル」「あら素敵なネクタイね」「素晴らしい仕事をしたね!」と言われてもそれはあくまで社交辞令で、マイナス一五〇点ぐらいに割り引いておきましょう。

 

日本人はいくら頑張ってもアメリカ人にはなれません。寡黙でミステリアスな東洋人とのイメージを貫き通し、コミュ障として生きるのも面倒くさくなくてよいでしょう。

 

 

谷本 真由美

公認情報システム監査人(CISA)

 

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本記事は、谷本真由美氏の著書『世界のニュースを日本人は何も知らない4(ワニブックスPLUS新書)』より一部を抜粋し、再編集したものです。

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