60歳前で「自主定年退職」した元教授が語る…「イヤなこと」から逃げたら良い人生を送れるワケと「世の中は甘くない」の本当の意味

60歳前で「自主定年退職」した元教授が語る…「イヤなこと」から逃げたら良い人生を送れるワケと「世の中は甘くない」の本当の意味
(※写真はイメージです/PIXTA)

多くの人が、60代以降の老後の生活について、様々な不安を抱えています。「円安」「インフレ」が顕著な今日ではなおさらです。本記事では、60歳を前に「自主定年退職」した元・大学教授で会計学博士の榊原正幸氏が、著書『60代を自由に生きるための誰も教えてくれなかった「お金と仕事」の話』(PHPビジネス新書)から、快適な老後を迎えるための「お金」と「仕事」への向き合い方について解説します。

適切なリスクを取る人生は、意外と楽しい

ただし、適切とはいえリスクである以上、そのリスクを発現させないようにするために努力をする必要があるのは言うまでもありません。

 

しかし、自分の目指す人生に向かって努力をするというのは、やってみると意外と楽しいことです。

 

私はイギリス時代に痛感したことがあります。それは、「世の中は甘くない」ということです。ただ、それはよく言われている、「世の中は甘くない。厳しいのだ!」ということとは違います。

 

「世の中は、死にものぐるいで努力をしている人材を見落とすほど甘くはない」という意味で「世の中は甘くない」と痛感しました。

 

「死にものぐるいで努力をしている人材」というのは、「なんらかの貴重な価値」を持っています。世の中は厳しくて、甘くはないので、そういった「なんらかの貴重な価値を持っている人材」を見落とすほど甘くはないのです。

 

ですから、ひとたびリスクを取って、自分の夢や目標に向かって努力をし始めたら、死にものぐるいで努力をしてください。そうすれば、「世の中は甘くない」ので、その努力は必ずや実を結びます。

 

イヤな道からは逃げていいのです。でも、逃げるのは決して楽ではありません。逃げた先には「死にものぐるいで頑張る道」しかないからです。でもそれは、とても楽しい人生です。

 

ちなみに、逃げて、その先で何もしない人は、単なる「落伍者」です。

 

つまり、次のようにまとめられます。

 

「逃げない人生」→イヤな仕事に甘んじるので、苦しい人生

 

「逃げる人生」→死にものぐるいで頑張るのは苦しいけど、楽しい人生になる

 

「逃げるだけの人生」→「落伍者」なので、苦しい人生

 

 

榊原 正幸

 

元大学教授

 

会計学博士・税理士

 

60代を自由に生きるための誰も教えてくれなかった「お金と仕事」の話

60代を自由に生きるための誰も教えてくれなかった「お金と仕事」の話

榊原 正幸

PHP研究所

「老後の資金が足りるか心配」 「定年後もお金のためにイヤな仕事を続けなくてはならないの?」 「仕事を辞めた後、自分の居場所ってあるんだろうか……」 そんな悩みをまとめて一刀両断! 「お金の不安もなく、好きなこと…

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