(※画像はイメージです/PIXTA)

「保険の掛け捨ては損。お金が増える貯蓄型のほうが得」という話があります。保険は、もしものときに経済的損失を補うものです。どう考えればいいのでしょうか。ファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏と横川由理氏が『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(徳間書店)で解説します。

契約の仕方でなぜ税金が増えるの?

▶そんな入り方では損をする
→それは「誤解」です! 間違って契約すると大損になってしまう!

■得したつもりが損になるありがちな勘違い

 

思わぬ損につながる入り方があります。注意点を紹介しておきましょう。

 

・掛け捨ては損?

 

「掛け捨ては損。お金が増える貯蓄型のほうが得」という声を耳にしますが、これはまったくの誤解。保険は、もしものときに経済的損失を補うものです。掛け捨て型の保険は、少額で大きな保障を買えるため効率的です。

 

たとえば、40歳男性が1000万円の死亡保障を得たいとします。定期保険の保険料は月額約3000円です。一方、終身保険だと月額約3万5000円です。

 

終身保険は解約返戻金があるとはいえ、割高になりがちな保険料は家計を圧迫しかねません。しかも低金利時代ですから、積み立てた金額はあまり増えません。

 

・保険料が変わらない保険は得?

 

「保険料は一生上がりません」テレビCM でおなじみのフレーズです。一般的に年齢とともに保険料は上がるので、得な気がします。しかし、同じ保険料が続く保険は、終身払いだと思って間違いありません。ずっと上がらないかわりに、「一生払ってね」という意味です。

 

たしかに1ヵ月の負担はさほど大きくありませんが、保険料の払い込み総額で見るとかなりの金額になります。

 

・解約してから次の保険に入る

 

見直しをするときは、別の保険に入り直すこともあります。その際、「いまの保険を解約して、それから新しい保険を申し込もう。そのほうが保険料のムダもない」と思いがちですが、これは絶対にやめてください。

 

正しい手順は、「新しい保険の申し込み→その保険の保障がスタート→古い保険の解約」です。

 

こうしないと、保険の空白期間ができてしまいます。保障がない間に何か起きたら一大事です。場合によっては、新しい保険の告知や診査で加入を断られることもあり得ます。

 

さらに、がん保険は3ヵ月の待ち期間があります。加入できたとしても、この間は保障がありません。がん保険は3ヵ月ダブらせてください。

 

・契約のしかたで損得がある

 

契約のしかたによって、払う必要のない税金がかかることがあります。

 

たとえば、死亡保険金に関わる税金は、相続税だけだと思っていませんか。しかし、契約者が「夫」、被保険者が「妻」、受取人が「子ども」だった場合には、相続税ではなく贈与税がかかります。

 

このように契約のしかたを間違えると、税金が高くなってしまうので注意してください。

 

『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(徳間書店)より。
『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(徳間書店)より。

 

長尾 義弘
ファイナンシャルプランナー

横川 由理
FPエージェンシー代表

 


【税金、払いすぎていませんか?】
★4月18日(木)無料オンライン開催
〈富裕層を熟知した税理士〉が教える「インフレ×所得税」対策
「実物資産」で税金を減らし、手残りを残す最新テクニックを徹底解説!詳細はコチラ>>

 

↓コチラも読まれています 

ハーバード大学が運用で大成功!「オルタナティブ投資」は何が凄いのか

富裕層向け「J-ARC」新築RC造マンションが高い資産価値を維持する理由

 業績絶好調のジャルコのJ.LENDINGに富裕層が注目する理由 

コロナ禍で急拡大!トラックリース投資に経営者が注目する理由

  「給料」が高い企業300社ランキング…コロナ禍でも伸びた会社、沈んだ会社

あなたにオススメのセミナー

    ※本連載は 長尾義弘氏、横川由理氏が監修した『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(徳間書店)より一部を抜粋し、再編集したものです。

    NEWよい保険・悪い保険2023年版

    NEWよい保険・悪い保険2023年版

    長尾 義弘
    横川 由理

    徳間書店

    値上げラッシュの2022年。家計における節約のカギは、保険の見直しです。 毎月2万円の節約は1年間で24万円。保険は長期の契約をするので、20年間続けたら480万円の節約になります。とはいえ、保険がお粗末になっては意味があ…

    NEWよい保険・悪い保険2022年版

    NEWよい保険・悪い保険2022年版

    長尾 義弘
    横川 由理

    徳間書店

    人生100年時代といわれるほど人の一生は長くなりました。しかし長生きになることによって、新たなリスクが生じています。それは「生きるリスク」です。80~85歳の27%が要支援・要介護、85歳以上だと59%超というデータがあるよ…

    人気記事ランキング

    • デイリー
    • 週間
    • 月間

    メルマガ会員登録者の
    ご案内

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    メルマガ登録
    TOPへ