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花粉症は住むエリアによっても変わる
毎年2月頃から花粉の飛散量が発表されます。スギ花粉は3月にかけてピークを迎えますが、追ってヒノキ花粉、カバノキ科やイネ科、キク科の花粉なども飛散し、時期や地域によって量が異なります。
たとえば北海道はスギ、ヒノキの花粉症はほとんどない代わりにカバノキ科花粉症が見られ、沖縄は花粉の飛散そのものが少ないので花粉症の患者さんが少ないです。お住まいのエリアで、飛散時期や飛散量、どのような花粉が多いのかをチェックしてみてもいいかもしれません。
子どもも花粉症になるのか
結論からいいますと、子どもにも花粉症はあります。従来は、早くて年長さんや小学校低学年くらいで症状が見られる子もいましたが、最近の傾向としてはそれよりも低年齢での発症が増えてきた印象があります。
子どもが花粉症になる原因は大人と同じです。低年齢で発症する子というのは、それだけアレルギー体質の傾向が強く、花粉症に限らず喘息やアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などを発症するリスクも高いと言えます。また遺伝の影響もあり、両親共に何らかのアレルギー疾患を持っている場合は、それがない場合に比べて花粉症の発生率は高いと考えられます。
症状についても基本的には大人同様で、鼻水、くしゃみ、鼻詰まり、目の痒みなどです。あえて言うなら子どもは鼻腔内が狭いので、鼻詰まりを強く訴える傾向があります。ただそれも主観によるところが大きいので、一概には言い切れません。
子どもの花粉症の対策と治療法
花粉症の対策①:マスクやメガネで花粉を回避
花粉症の対策は何よりも抗原となる花粉を回避することです。マスクやメガネの使用は子どもにも有効で、ここ数年のマスク生活で症状が軽減している方も多いと思います。幼児の場合は必ずしも推奨とは言えませんが、一般的にはこれが基本になります。
花粉症を気にするあまり外遊びに積極的になれない親御さんもいるかもしれません。ですが日光照射によって体内で生成されるビタミンDは、健やかな成長に欠かせないものです。しっかりと対策をして外で思い切り遊んだ方が、トータルで健康を考える上では良いと思います。
花粉症の対策②:点鼻・点眼薬などの薬物療法
次に内服や点鼻、点眼薬などの薬物療法です。鼻症状(アレルギー性鼻炎)に対しては、小児は第1選択として抗ヒスタミン薬の内服を行い、効果不十分であれば、ステロイド点鼻薬を追加します。
点鼻の方が抗ヒスタミン薬の内服より効果が高く、海外では点鼻から開始する地域もあります。眼症状(アレルギー性結膜炎)に対しては点眼治療が中心になります。点鼻や点眼は頓用使用ではなく、あくまで用法通り連日使用するものですので、医師の指示があるまでは自己判断で中止しないようにしましょう。