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好奇心いっぱいの「なぜなぜ期」
子どもが「なんで?」「どうして?」というような質問を繰り返す時期は「なぜなぜ期」と呼ばれています。心理学的には「第2質問期」といい、おおむね2歳から6歳くらいまでの子どもによく見られます。
ちなみに「第1質問期」は、それより前の1歳半くらいから2歳頃に見られ、この時期は「これは何?」と物の名前をよく尋ねることから、「なになに期」とも呼ばれます。
「なぜなぜ期」は一般的には発語の早い子の方が始まりが早かったり、コミュニケーション能力の高い子の方が質問が多かったりという傾向があります。
また好奇心が強い子ほど「なぜなぜ」が多く、逆に少し怖がるなど、不安が強い子は質問も控えめ。さらに信頼関係も重要で、身近な人や安心して関われる人に対してたくさんの質問をします。何度も質問をされるということは、子どもが心を開いている証拠かもしれませんね。
知能と心の成長に深く関わっている
人間の脳神経は生まれた直後から3歳くらいまでに急速に発達し、6歳頃までには脳の88%が完成すると言われています。また人間が持つ情緒に関しても、年齢が上がるほど複雑に細分化されていき、生後3ヵ月頃までは快・不快のみだったものが、5歳頃には大人と同じくらい細やかな情緒が形成されるようになります。
なぜなぜ期はちょうど知能と情緒が急激に発達する時期に重なります。情緒が分化する過程で、「知りたい」「面白そう」といった知的好奇心が芽生え、その好奇心を満たすために質問を繰り返すようになります。そして新しい知識を得ることで、知能も成長していくのです。
質問を拒絶せずに共感してあげる
子どもの「なんで?」「どうして?」に対しては、「よく気づいたね、ママ(パパ)も気になるよ」といった声かけで、質問をしたことをまずは褒めて共感してあげることをおすすめします。逆に「そんなことを聞かないで」とか「そんなこともわからないの?」と、拒絶したり馬鹿にしたりしてしまうと、「質問をすることはよくない」と思わせてしまうので注意が必要です。
質問に対する答え方は、年齢によって変えてみてもいいかもしれません。たとえば2、3歳くらいの頃であれば自宅や公園、保育園などの普段の生活環境の中のもので例えながら答えてあげると理解しやすいはず。
もう少し年齢が上がってきたら、自分で考えて答えを探すよう促してあげてもいいですね。パパ、ママがすぐに答えられないような質問であれば、一緒に答えを探してみるのもおすすめです。
疑問に感じたことをどうやって調べるのか、子どもは親を見て学びます。一緒に図書館で調べ物をしたり、図鑑を開いてみたり、あるいはインターネットを利用するのも一つの方法です。これからの時代の子どもにとって、インターネットは欠かすことができないツール。上手に使って、正しい情報に辿り着くための方法を教えてあげられたらいいですね。