企業が新規事業として「フランチャイズ」を検討する際、どの業種やFC本部を選んで始めるかが重要です。選び方のポイントをはじめ、厳選した15種類のおすすめ業種、人気のチェーン、フランチャイズに加盟するときの流れなどを解説します。

新分野への事業展開を進めるにあたり、フランチャイズ経営を検討している企業も多いのではないでしょうか。

 

フランチャイズを始めるにあたっては、既存事業との関連性や本部の信頼性などをチェックすることが大切です。

 

本記事では、フランチャイズ経営の業種や本部を選ぶ際のポイントをはじめ、おすすめの業種、人気のチェーンなどを解説します。

 

最後まで読めば、世の中にはどのような業種のフランチャイズがあるかがわかり、選ぶときのヒントがわかります。

 

 

1. フランチャイズとは?経営の仕組みを解説

フランチャイズとは
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

フランチャイズとは、本部(フランチャイザー)と加盟店(フランチャイジー)が契約を結び、加盟店が本部の商標やサービスの販売権を活用する仕組みのことです。

 

加盟店は本部に対して加盟金やロイヤリティを支払う代わりに、本部のネームバリューや本部が培ってきた経営のノウハウを活用できます。本部の看板を借りることができるため、開業から短期間で収入を得ることも不可能ではありません。

 

ちなみに、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会の「JFAフランチャイズチェーン統計調査」によると、2021年度のフランチャイズ店舗や売上は下記のように推移しました。

 

■2021年度のフランチャイズ業界の分析

  • 日本国内のフランチャイズチェーン数は1,286チェーンで、前年度より22チェーン減(△1.7%)となり、2年連続の減少
  • 国内の総店舗数(直営店と加盟店の合計)は25万288店舗で、前年度より3,729店舗減(△1.5%)となり、2年連続の減少
  • 売上高は25兆8,809億円で、前年度より4,605億円増(+1.8%)

 

コロナ禍で2021年度はチェーン数と店舗数は減少したものの、売上は微増となっており、始めるにあたっては業種選びが大切になってくることが読み取れます。

 

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2. フランチャイズの業種選びのポイント

フランチャイズの業種選びのポイント
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

企業が多角化のためにフランチャイズの検討を進めるにあたっては、業種選びが重要です。

 

漫然と選ぶのではなく、自社の得意分野を活かせるか、コストはどれくらいか、将来性はあるかなど、様々なポイントを勘案して選定しましょう。

 

主なポイントは次の4つです。

 

■FC経営の業種選びのポイント

  1. 本業との関係を考える 
  2. ロイヤリティはどのくらいか
  3. 将来性はどうか
  4. 本部のバックアップ体制はどうか

 

それぞれ解説します。

 

ポイント①:本業との関係を考える

フランチャイズを活用して新しい業種を展開するときは、本業との関係を考える必要があります。

 

それぞれの事業分野への影響を勘案して業種を選ぶことで、本業でも新規展開するフランチャイズでもメリットを享受できます。

・シナジー効果が期待できる業種を選ぶ

企業が新規事業を展開する場合、既存事業とのシナジー(相乗効果)を含めて考えましょう。なぜなら、既存事業と新規事業の親和性が高ければ、全体の企業収益によい影響を与えてくれるからです。

 

たとえば、次のような効果(メリット)が期待できます。

 

  • 売上の拡大
  • コスト削減
  • 顧客の共有

 

新規事業で獲得した顧客を既存事業へ、もしくは既存事業の顧客を新規事業に送客することができれば、売上の拡大につながります。

 

・リスク分散できる業種か

フランチャイズで事業を多角化する場合は、リスク分散効果が期待できるかどうかも考慮する必要があります。

 

「多角化」による事業基盤の強化を重視する場合は、既存事業の弱みを補える業種へのフランチャイズ加盟を検討しましょう。

 

事業の多角化ができれば「リスク分散」につながり、収益力を安定させる効果も期待できます。

 

ポイント②:ロイヤリティはどのくらいか

本部とフランチャイズ契約をすると、商標などを利用する対価としてロイヤリティを支払います。ロイヤリティは継続的に発生するコストなので、契約前が妥当かどうかを確認しておきましょう。

・業界別ロイヤリティの目安

業種別のロイヤリティの目安は下記の通りです。ただし、同じ業種でも、本部によってロイヤリティや初期投資額は異なるため、必ず確認しましょう。

 

  • 飲食店:売上の3%~10%
  • コンビニエンスストア:売上の30%~60%
  • 学習塾:売上の10%~30%
  • リラクゼーション・マッサージ:売上の3%~10%

 

ポイント③:将来性はどうか

加盟を検討しているフランチャイズチェーンの業界の将来性も確認すべきポイントです。

 

将来の需要を正確に予想することはできませんが、次のような項目なども考慮し、現時点で考えられるあらゆる要因を材料判断にして、今後も収益が見込めるかどうかを判断することが大切です。

 

  • 日本の人口動態
  • 需要のトレンド
  • 将来的にも安定して収益をあげられるか

 

シナジー効果やリスク分散効果が期待できても、新規事業で大きな赤字を出してしまったら本末転倒です。

 

ポイント④:本部のバックアップ体制はどうか

経営サポートや集客サポートなど、本部のバックアップ体制も確認しておきましょう。たとえば、次のような項目です。

 

  • 経営サポート
  • 集客サポート
  • 広告宣伝の支援
  • マーケティング支援
  • リスク管理サポート
  • 経営サポート

 

開業して間もないころは、集客に苦労するケースが多いです。しかし、本部のバックアップ体制がしっかりしていれば、安心してフランチャイズ経営ができます。

 

 

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3. これから伸びることが予想されるおすすめのフランチャイズ業種15選

これから伸びることが予想されるおすすめのフランチャイズ業種15選
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

本章では、これから伸びることが予想されるおすすめのフランチャイズの業種をお伝えします。紹介するのは、厳選した次の15業種です。

 

 

順番に解説します。

① 少子化のなかでも需要増が見込める【幼児教育】

幼児教育のイメージ図

 

「幼児教育」は、少子化が進むなかでも需要が見込まれるフランチャイズの業種です。

 

近年は共働き世帯が増加しており、子どもを預かって「知育学習」などを行う幼児教育のニーズが高まっています。さらに、共働き世帯は子どもの教育にお金をかける経済的余裕がある点も、幼児教育の需要を後押ししています。

 

幼児教育は、一度家族を得意先として確保できれば継続的に収入を得られる点が魅力です。また、ママ友のネットワークなどを通じて新たな集客もしやすいため、効率よく収益力を高められる「ストック型のビジネス」といえます。

 

多額の設備投資は不要で、初期コストを抑えて開業しやすい点も幼児教育業界の魅力です。その分、フランチャイズのロイヤリティはやや高めに設定されることも多いですが、本部によっては加盟金などの初期費用を無料に設定しているところもあります。

 

なお、幼児教育をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、預かる子どもの数にもよりますが、2,000万円~3,000万円程度とされています。

 

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② 低コストで始められる【学習塾】

学習塾のイメージ図

 

業態によって異なりますが、「学習塾」は低コストで始められるフランチャイズとして人気があります。

 

共働き世帯の増加により、小学生や中学生の教育にお金をかける人が増えていることもあり、今後も高い需要が期待できる業種です。

 

また、近年は学校の勉強だけでなく、実践的な英語力やプログラミングなどを教える学習塾も増えています。時代の変化に合わせて柔軟に教育の場を提供できる点も、学習塾の強みといえます。

 

幼児教育と同様に初期コストが比較的少なくて済むため、リスクを抑えながらフランチャイズ展開できるメリットがあります。また、本部によっては、加盟金なしの契約や開業資金を支援するサポートを行っているところもあります。

 

なお、学習塾をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、2,000万円~3,000万円程度とされています。

 

③ 集客力が高い【コンビニエンスストア】

コンビニエンスストアのイメージ図

 

「コンビニエンスストア」は集客力が高く、全国展開しやすい点に強みがあります。

 

生活に欠かせない存在として広く認知されているため、集客に困るリスクが少なく、需要に期待できる点もコンビニエンスストアの魅力の1つです。また、コンビニエンスストアのネームバリューが高いため、大々的に広告を打たずに集客できる点もメリットです。

 

本部は豊富な経営ノウハウを持っており、集客や研修をはじめとしたサポート体制が充実しています。そのため、コンビニエンスストアの経営の経験がない企業でも、スムーズに開業できます。

 

なお、一般的なコンビニの1店舗あたりの月商は1,000万円程度とされているので、コンビニをフランチャイズ展開したときの年商の目安は、1店舗で年商1億円を稼ぐことも不可能ではありません。

 

④ 不況に強い【障がい者支援】

障がい者支援のイメージ図

 

「障がい者支援事業」は常に需要があり、不況に強い業種といわれています。

 

近年は「ダイバーシティ(多様性)」が広がっており、障がいの有無などに関係なく活躍の場を提供している企業が増えています。また、従業員が43.5人以上の事業主に対しては、従業員に占める身体障害者・知的障害者・精神障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務があります。

 

障がい者が社会で活躍できるように就労支援を行う需要は高まっており、将来性も高いといえます。具体的な事業には、就労支援施設の運営や、職業訓練校でパソコン作業や専門的なスキルを習得できるようにサポートする事業が挙げられます。

 

なお、施設によっては月商1,500万円を超える事業所もあるので、障がい者支援事業をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、1億円以上も不可能ではありません。

 

⑤ 社会貢献にもつながる【高齢者福祉関連】

高齢者福祉関連のイメージ図

 

少子高齢化のなか、「高齢者齢者福祉関連」のサービスに注目が集まっています。2025年には日本の人口の3割以上が65歳以上の高齢者になる見込みであり、需要がますます増加することが予想されます。

 

将来性が豊かなのはもちろん、フランチャイズ経営を通じて社会貢献もできるため、企業の評価を高められるメリットも期待できます。

 

高齢者福祉関連事業のフランチャイズの業態としては、次のようなものがあります。

 

  • 訪問介護
  • デイサービス
  • 高齢者向け配食サービス
  • 高齢者の生活見守りサービス

 

介護サービスを提供する場合は「法人」である必要があるため、大規模展開を検討している企業にとっては、個人事業主との競合がない点は有利になります。

 

なお、高齢者福祉関連事業をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、業態にもよりますが、2,000万円~3,000万円程度とされています。

 

⑥ 加盟店の選択肢が多い【飲食店】

飲食店のイメージ図

 

居酒屋やファストフードなどの「飲食店」は、フランチャイズ経営を始めやすい業種の1つです。飲食店は加盟店の選択肢が多く、幅広い層から集客できる点が大きな魅力です。

 

飲食業界はチェーン店が多いため、フランチャイズ展開するためのノウハウが蓄積されています。それに加えて、研修や人材育成のサポートも充実しているため、スムーズに事業展開できるメリットもあります。

 

ただし、参入障壁が低い反面、競争が激しい点には注意が必要です。競合といかに差別化された業態であるかや、立地についても入念にリサーチをしましょう。

 

なお、一般社団法人日本フランチャイズ協会「JFAフランチャイズチェーン統計調査」によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、次のようなテイクアウトを中心とした飲食店の業態が好調に推移しています。

 

  • 「カレー・牛丼・各種丼物」:店舗数+2.2%、売上高+2.2%
  • 「ハンバーガー」:売上高+10.2%
  • 「宅配ピザ」:店舗数+7.1%、売上高+9.4%

 

飲食店をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、業態にもよりますが、1店舗で8,000万円以上を稼ぐことも可能です。

 

⑦ 市場が急成長中【中古・リサイクル関連】

中古・リサイクル関連のイメージ図

 

「中古・リサイクル関連」事業は、市場が急成長している業種の1つです。

 

環境省の調査によると、2025年には中古・リサイクル関連の市場規模は2兆500億円に達する見込みとされています。十分に使える中古品でも、新品の半額以下で購入できることもあり、節約志向や環境意識の高まりとともにニーズが高まっています。

 

また、不況になると消費マインドが冷え込み、少しでも安く購入しようと中古品市場が注目される傾向があります。そのため、中古・リサイクル関連の事業は不況にも強いとされています。

 

さらに、買い取った中古品は、フランチャイズ本部が用意する販路で売却できることが多いため、加盟店が在庫を抱えるリスクも低いです。

 

なお、中古・リサイクル関連事業をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、1店舗あたり7,000万円~8,000万円程度とされています。

 

⑧ 独立企業よりも断然低コスト【美容関連】

美容関連のイメージ図

 

エステサロンやリラクゼーションサロンなどの「美容関連」も、魅力的なフランチャイズの業種の1つです。

 

美容関連のフランチャイズは広い場所が不要で、狭いテナントでも営業が可能なので、初期費用を抑えられる点がメリットです。また、美容機器をレンタルしてくれるフランチャイズ本部もあるため、独自で開業するより断然低コストで運営することができます。

 

しかも、エステをはじめとした美容関連のサービスは幅広い世代の女性から需要があり、客単価も比較的高めです。そのため、満足度が高ければリピーターも獲得できるため、安定した収入を得ることも可能です。

 

なお、美容関連の事業をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、2,400万円~3,600万円程度とされています。

 

⑨ 収益率が高い【スポーツジム・フィットネス】

スポーツジム・フィットネスのイメージ図

 

「スポーツジム・フィットネス」事業は、近年の健康志向を背景として需要が高まっているフランチャイズの業種です。

 

24時間制のジムやサロンも増えており、トレーニング需要は着実に拡大しています。また、「平均寿命」の延びとともに「健康寿命」が注目されるようになり、今後の将来性も高い業種といえます。

 

機器を揃えればテナント代以外のコストは比較的安いので収益率が高く、月会費によるストック収入があるため、顧客満足度が高まれば安定した売上が見込める点も魅力です。

 

なお、スポーツジム・フィットネス事業をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、競合との差別化を行い継続的な利用者を増やすことができれば、1,000万円以上も不可能ではありません。

 

⑩ 初期費用とランニングコストが低い【ハウスクリーニング】

ハウスクリーニングのイメージ図

 

「ハウスクリーニング」事業は、初期費用とランニングコストが低いことが特長です。

 

自分でエアコン掃除や台所の掃除などを行う余裕がない共働き世帯や高齢者世帯に需要が高く、ハウスクリーニング業界にとっては共働き世帯の増加や高齢化は追い風といえます。

 

ハウスクリーニング事業は、基本的に店舗や在庫が不要です。そのため、本部から運営ノウハウを吸収できれば、比較的早く収益化することも可能です。また、資本力を活かせば大規模展開することもでき、リピーターが増加すれば収益も安定します。

 

なお、ハウスクリーニング事業をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、1,000万円~4,000万円程度とされています。

 

⑪ カーシェアビジネスで需要を見込める【駐車場】

駐車場のイメージ図

 

コインパーキングなどの「駐車場運営」も、根強い需要があるフランチャイズの業種です。

 

近年、若者を中心に「車離れ」が進んでいるといわれていますが、その反面、レンタカーやカーシェアの需要が高まっています。

 

コインパーキング業者が土地を借り上げてくれるため、土地の所有者は安定した収入を得ることができ、今まで活用できていなかった狭い土地でも収益化できるチャンスがあります。

 

なお、コインパーキング事業をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、立地にも左右されますが、10台で1,200万円程度とされています。

 

⑫ 高収入につながりやすい【カービジネス】

カービジネスのイメージ図

 

「カービジネス」のフランチャイズは、新車や中古車の販売や、車の修理・整備を行う事業です。車の修理・整備を自力でするドライバーは非常に少ないので、安定した収入が期待できます。

 

その他のカービジネスには、車の貸し出しを行う「カーリース」や、「カーシェア」「レンタカー」などがあり、マイカーを持っていない層からも高い需要があります。特に、自分が乗りたいときだけピンポイントで使えるカーシェアのニーズは年々高まっています。

 

カービジネスは比較的客単価が高いため、高収入につながりやすい点もメリットです。また、季節に関係なく1年中需要があるので、収益が安定しやすい点も魅力です。

 

なお、カービジネス事業をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、業態にもよりますが、中古車買い取り業者の場合は8,000万円程度とされています。

 

⑬ 景気の影響を受けにくい【ペット関連】

ペット関連のイメージ図

 

ペット関連のフランチャイズには、ペットショッピやトリミングなどがあります。近年、ペットショップの売上やペット保険の販売が増加するなど、ペットの需要は高まっています。

 

コロナ禍においてもペット産業の売上は堅調に推移しており、不況に強いのもペット関連事業の魅力です。

 

フランチャイズで開業すると、本部で構築されたルートでペットを仕入れることができるので、ペット関連業界に初めて進出する企業でも展開しやすいです。なお、ペットショップを運営するためには「第1種動物取扱業」の登録が必要です。

 

ペットショップ事業をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、60坪の店舗の場合は9,000万円程度とされています。

 

⑭ 無店舗でも経営できる【結婚相談所】

結婚相談所のイメージ図

 

「結婚相談所」のフランチャイズも近年注目を集めており、出会いを求める男女にとって有効なサービスです。

 

結婚相談所は、店舗を構えてその場でお見合いをする形態をイメージする方もいると思いますが、実はオンライン相談に特化することもできます。オンラインであれば無店舗で始めることも可能なので、初期費用とランニングコストを抑えることができます。

 

内閣府の男女共同参画局の資料によると、生涯未婚率は年々高まっているとはいえ、結婚を希望する人は常にいます。そして、再婚率は以前より上昇しており、結婚相談所の需要は底堅いとの見方が多いです。

 

マッチングアプリと差別化し、フランチャイズのノウハウを活用して集客できれば、安定した収益が期待できます。

 

なお、結婚相談所をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、会員数や成約件数にもよりますが、会員30名で成約数が月に1件の場合は1,000万円程度とされています。

 

⑮ 安定した需要が見込める【スマホ関連】

スマホ関連のイメージ図

 

スマホの修理や買い取り・販売などの「スマホ関連」のフランチャイズも高い需要があります。

 

総務省の情報通信白書によると、2020年のスマホ普及率は86.8%となっており、決済手段としても用いられていることから、もはや生活必需品といっても過言ではありません。

 

しかし、スマホは落としたり水に濡れたりすると不具合が生じて修理が必要になることから、修理に関するビジネスは今後も幅広い層からの需要が見込まれます。

 

また、「新品は高いから中古で十分」というニーズに応えたスマホの買い取りと中古販売に関するマーケットも存在するので、スマホ関連サービスは多岐にわたります。

 

なお、スマホ関連事業をフランチャイズ展開したときの年商の目安は、業態や出店する場所によっても大きく異なりますが、商業施設に出店した場合は3,000万円以上見込めるとされています。

 

4. 人気のフランチャイズチェーンを厳選して紹介

人気のフランチャイズチェーンを厳選して紹介
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

3章では、新規事業としてフランチャイズを始めるにあたり、これからも伸びることが予想される15個の業種を厳選して紹介しました。

 

本章では、その業種のなかから、弊サイトでおすすめするフランチャイズチェーンを紹介していきます。

① 児童発達支援の事業投資で社会貢献もできる【コペル】

コペルの公式サイト
(画像引用:株式会社コペル
運営会社

株式会社コペル

業種

児童発達支援事業投資

FCの概要

児童発達支援教室「コペルプラス」のフランチャイズ展開

初期投資額

約2,980万円

向いている方
  • 主に中小企業オーナー
  • 社会貢献事業に興味のある方
  • 手間をかけずに新規事業を立ち上げたい方
  • 安定した収益の柱を得たい方
メリット
  • 開室前にオーナーが行うのは、教室を設置する物件の取得と、内装工事、什器・備品の購入のみ
  • 人材採用、育成、労務管理などの労力や休職、退職などの人材不足の心配が不要
  • 赤字期間中は、1事業あたり毎月15万円の利益が保証される
  • 5年間黒字にならなかった場合は全額返金される
  • エリア内での共同経営権利が可能
  • 5教室開校予定の場合、30万人以上の広商圏のエリアフランチャイズ権利を獲得できる

 

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「発達支援教室」×「児童精神科クリニック」

 

\豊富な教材が好評/

幼児教育コペルの公式サイトへのリンク

 

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② 圧倒的なブランド力で個別指導塾を展開【ECC】

ECCの個別指導塾ベストONEの公式サイト
運営会社

株式会社ECC

業種

個別指導塾

FCの概要

個別指導塾「ベストワン」のフランチャイズ展開

初期投資額

約615万円

メリット
  • 英会話教室「ECCジュニア」を併設できるので、低年齢から顧客の囲い込みができる
  • 「教室立地」「学校長」「講師力」にこだわったサポート体制が受けられる

 

\生徒数 約298,000名の大規模FC/

ECCの公式サイトへのリンク

 

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③ 障がい者支援サービスで社会貢献【ワンライフ】

株式会社ワンライフは、子供から大人までの障がい者を対象にした障害福祉サービスを展開している企業で、「eスポーツ×就労支援」と「児童発達支援事業所」の2つの事業でフランチャイズ展開しています。

・ワンゲームは国内初の「eスポーツ×障がい者支援」

ワンゲーム事業のイメージ写真
(画像引用:ワンライフ
運営会社

株式会社ワンライフ

業種

障がい福祉

FCの概要

雇用契約に基づく就労が困難である障がい者に対して、
就労に必要な知識や能力の向上のために必要な訓練・支援を行うサービス(就労継続支援B型)と、
これから市場拡大が予想されているeスポーツを掛け合わせたeスポーツ就労事業。

初期投資額

1,500万円前後

向いている方
  • 新たな収益の柱を探している中小企業
  • 堅実な経営が実現するFC事業に興味のある方
  • 社会貢献事業に興味のある方
メリット
  • 国からの給付費で運営しているので収益が安定している
  • 社会貢献性が高い

 

eスポーツの市場規模は1,000億円を突破し、2024年には2,000億円近くに拡大するとされている急成長中のマーケットです。

 

そして、eスポーツを通じて障がい者に就労に必要な知識や能力を習得する支援をし、ゲーム会社やeスポーツ事業だけでなく、一般企業も目指せるスキルを身につけるためのB型事業所がワンゲームです。

 

就労継続支援B型といえば軽作業のイメージがありますが、株式会社ワンライフはeスポーツを国内で初めて取り入れて独自のビジネスモデルを築いており、先行者利益はもちろん、他社と差別化されているので集客しやすい点がメリットです。

 

また、国からの給付費で運営されているので期日通りに入金があり、報酬の不払いや遅延もなく、債権回収に苦労することもありません。

 

利用者が20名の場合、年間売上3,600万円以上が見込め、すでに20社以上がフランチャイズ契約を結んでいます。

 

\国内初!eスポーツ就労事業で社会貢献/

ワンゲームの公式サイトへのリンク

 

・シュシュは「児童発達支援事業所×多彩な療育教材」が強み

シュシュ事業のイメージ写真
(画像引用:ワンライフ
運営会社

株式会社ワンライフ

業種

障がい福祉

FCの概要

障がいのある未就学の子どもに、通所施設で療育支援を行う児童発達支援事業

初期投資額

1,500万円前後

向いている人
  • 新たな収益の柱を探している中小企業
  • 堅実な経営が実現するFC事業に興味のある方
  • 社会貢献事業に興味のある方
メリット
  • 国からの給付費で運営しているので収益が安定している
  • 社会貢献性が高い

 

株式会社ワンライフのもう1つのフランチャイズ事業が、児童発達支援事業「chouchou(シュシュ)」。

 

発達の遅れが見られる未就学児が「毎日通園できる療育園」を目指し、“飽きさせない楽しい施設づくりの独自ノウハウ”を蓄積してきました。

 

年間3,000万円強の売上が見込め、全事業所がこれまで3ヵ月で黒字化を達成中です。

 

\高成長市場の児童発達支援で社会貢献/

ワンゲームの公式サイトへのリンク

 

④ 完全業務委託型の幼児教室FC投資【BBSインターナショナル】

完全業務委託型の幼児教室FC投資【BBSインターナショナル】
(画像引用:BBSインターナショナル
運営会社

BBSインターナショナル株式会社

業種

幼児教室

FCの概要

幼児教室「ベビーパーク」への投資

初期投資額

300万円~

向いている人
  • 手離れのよい新規事業を探している法人経営者
  • 資産運用を検討している方(法人、個人投資家、会社員など)
メリット
  • 運営はすべて本部が行うので、オーナーの負担がない
  • すでに出店している教室のオーナーになれるので出店リスクがゼロ
  • 黒字化している教室に投資する形なので、早期の資金回収が可能
注意点
  • 教室運営に積極的に関わりたい方には不向き
  • 個人の場合は融資がおりないため、自己資金が必要

 

\低リスク&安定収益を実現/

BBSインターナショナルの公式サイトへのリンク

 

⑤ トレーラーホテル投資で長期の安定収入【ヒーローライフカンパニー】

■注意
以下で紹介するサービスはフランチャイズではなく、「事業投資」になります。

 

運営会社

株式会社ヒーローライフカンパニー

業種

トレーラーホテル投資 ※フランチャイズではありません

事業投資の概要

「Trail inn ホテル」を購入し、運営者に賃貸する事業

販売単位

530万円(税別)※1口から購入可能

想定利回り

表面利回り:8.5%

向いている方
  • 長期の安定収入の投資を考えている方
  • 節税に関心がある企業経営者、オーナー
  • ホテル用の土地を保有している方(地主)
メリット
  • 減価償却による節税効果
  • 固定賃料による安定収入の確保
  • 1口(1室)から投資可能な小口化商品
  • 買取保証による安全性
  • 途中売却なども可能で、自由度が高く、状況に応じた資産運用が可能
注意点
  • 税制変更リスク
  • 賃借人信用リスク

 

\税制メリットもあり/

ヒーローライフカンパニーの公式サイトへのリンク

 

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5. 加盟するフランチャイズ本部を選ぶ際の注意点

加盟するフランチャイズ本部を選ぶ際の注意点
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

フランチャイズに加盟する際には、同じ業種であっても、条件を比較して選ぶことが大切です。適切なサポートを受けて効率よく収益を上げるためには、信頼できる本部を選ぶことが第一歩になります。

 

以下の点に注意して加盟するFC本部を探しましょう。

 

■加盟するFC本部を選ぶときの注意点

  1. 日本フランチャイズチェーン協会の加盟店かどうか
  2. 本部からのサポート内容
  3. 既存店舗の実績や収益はどうか

 

それぞれ解説します。

 

注意点①:日本フランチャイズチェーン協会の加盟店かどうか

まず、FC本部が「日本フランチャイズチェーン協会」の加盟店かどうかを確認しましょう。日本フランチャイズチェーン協会とは、国内における「健全なフランチャイズビジネスの発展」を目的とした組織です。

 

加盟するには厳格な条件をクリアする必要があるため、日本フランチャイズチェーン協会の加盟店であれば「信頼できる本部」と判断できます。

 

加盟していないFC本部はすべて信頼できないというわけではありませんが、客観的な評価をするうえで重要な指標となります。

 

 

注意点②:本部からのサポート内容

フランチャイズ契約後、本部からどのようなサポートが受けられるかも確認しましょう。

 

フランチャイズ契約をするメリットに「本部の経営ノウハウを吸収できること」があります。しかし、十分なサポートが得られないと、契約する大きなメリットを享受できません。

 

フランチャイズの運営を成功させるためには、本部からサポートは必要不可欠です。

 

初期費用の支援や研修の有無、販売ルートの提供など、「スムーズに事業展開できるか」を中心に確認してください。

 

 

注意点③:既存店舗の実績や収益はどうか

加盟を検討しているフランチャイズの既存店舗の実績や収益も確認しましょう。

 

フランチャイズのメリットの1つが「本部の商標やネームバリューを借りられること」なので、既存店舗の実績や収益が振るわないと、メリットがあまり得られない恐れがあります。

 

既存店舗のなかでも、黒字化している店舗の割合や、競合他社と比較した収益力の高低は要チェックです。

 

また、本部の財務内容が良好であるかどうかも、十分な支援を受けられるかを判断する材料の1つです。本部が株式を上場している場合は容易に決算資料を確認できるので、営業利益率やROE(自己資本利益率)の推移などをチェックすることをおすすめします。

 

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6. フランチャイズへの加盟から開業までの流れ

フランチャイズへの加盟から開業までの流れ
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

フランチャイズへの加盟から開業までの流れは、次の5つのステップです。

 

■FC加盟から開業までの流れ

  1. やりたい業種・業態を明確にする
  2. 本部主催のセミナーや説明会に参加する
  3. 本部の担当者と面談する
  4. 加盟後の手続きをして開業準備をする
  5. 開業する

 

スムーズに開業するためにも、事前にスケジュールを把握して計画的に進めましょう。

 

STEP1:やりたい業種・業態を明確にする

最初に、フランチャイズの仕組みをしっかり理解して、展開する業種や業態について調べることが重要です。

 

「経営したい業種は何か」という考えをベースにして業界を明確化したら、業界の利益率や設備投資額の目安を把握しましょう。業種や業態によってビジネスモデルが異なるため、効率よく経営するためにも業界研究は欠かせません。

 

 

STEP2:本部主催のセミナーや説明会に参加する

興味のあるフランチャイズが見つかったら、本部が主催しているセミナーや説明会に参加しましょう。実際にフランチャイズに加盟するかどうかを決定するために、リアルな情報を収集できるセミナーや説明会への参加は必須です。

 

セミナーでは、本部からのサポート内容やロイヤリティなどの説明があります。疑問点や不明点を解消できる貴重な場なので、事前に質問事項を整理して臨みましょう。

 

 

STEP3:本部の担当者と面談する

加盟を希望するフランチャイズを決めたら、応募して本部の担当者と面談します。

 

セミナーや説明会で理解できなかった点を質問するなど、安心してフランチャイズ経営をするために重要なステップです。疑問を解消するのはもちろん、「しっかりコミュニケーションがとれて信頼できる会社かどうか」をチェックしましょう。

 

 

STEP4:加盟後の手続きをして開業準備をする

フランチャイズ契約を締結したあとは、加盟後の手続きや開業準備を進めます。

 

店舗を構える場合、本部が物件選定を行ってくれることが多いですが、必要な手続きや研修の受講、資格取得などの段取りは自社で行う必要があります。

 

研修は本部で行われることも多く、経営ノウハウをしっかり吸収しましょう。

 

 

STEP5:開業する

開業がゴールではありません。FC本部としっかりコミュニケーションをとり、事業を早期に軌道に乗せられるように経営努力をしましょう。

 

なお、加盟から開業までの期間は、本部によって差があります。

 

7. 加盟するフランチャイズを探すのに便利な「比較サイト」3選

加盟するフランチャイズを探すのに便利な「比較サイト」3選
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

ここでは、フランチャイズでの独立・開業を目指す方を支援するための「FC比較サイト」を3つ紹介します。効率よく情報収集するためにお役立てください。

 

7.1.「アントレ」

アントレ
(画像引用:アントレ)

 

アントレは、フランチャイズに必要な情報を効率よく収集できるサイトです。業種やエリアからフランチャイズを検索でき、説明会やセミナーを簡単に予約できる利便性の高さが魅力です。

 

また、アントレでは独自の教材を用いてフランチャイズの勉強が可能で、これからフランチャイズ経営を始めようとしている企業をサポートしてくれます。

 

サイト上では、実際にフランチャイズ経営をしているオーナーのレポートを見ることもできるので、業種研究にも役立ちます。

 

フランチャイズに関する情報提供だけでなく、本部と加盟店が接する機会も設けている日本最大級のサイトなので、登録しておくことをおすすめします。

 

>>「アントレ」のサイトを見る<<

 

7.2.「フランチャイズ比較.net」

フランチャイズ比較.net
(画像引用:フランチャイズ比較.net)

 

フランチャイズ比較.netは、15年の運営実績があるフランチャイズ情報サイトです。

 

フランチャイズ本部の情報はもちろん、フランチャイズの仕組みやメリット・デメリットなども含めて豊富な情報を提供。初めてフランチャイズ経営をする個人・法人向けに、開業までのステップやフランチャイズの比較検討ポイント、加盟契約時の注意点などの情報も提供しています。

 

さらに、本部担当者と直接コミュニケーションが取れる「フランチャイズイベント」を全国各地で開催。

 

最新情報を入手するためにも、登録しておくと便利です。

 

>>フランチャイズ比較.netのサイトを見る<<

 

7.3.「フランチャイズの窓口」

フランチャイズの窓口
(画像引用:フランチャイズの窓口)

 

フランチャイズの窓口は、会員25,000人以上を誇る国内最大級のフランチャイズ比較サイトです。

 

「多店舗展開しやすい」「投資回収が早い」「社会貢献性が高い」などの観点から、法人向けのフランチャイズを効率よく探すことができます。

 

また、「お役立ちコラム」はこれからフランチャイズ経営を始めようとしている企業に参考になる情報が満載です。

 

オフラインのフランチャイズイベントも開催しており、本部とコミュニケーションが取れる場も提供しているため、有効に活用しましょう。

 

>>フランチャイズの窓口のサイトを見る<<

 

8. よくある質問

フランチャイズおすすめに関するQ&A
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

最後に、フランチャイズでおすすめの業種に関するよくある質問に3つ回答します。

Q1. これから伸びるおすすめのフランチャイズの業種を教えてください。

少子高齢化にともない、介護関連(訪問介護や介護用品販売など)や高齢者向けサービス(配食サービスなど)の需要増が見込めると予想されています。

 

また、共働き世帯の増加や、政府が少子化対策として「子ども関連予算の倍増」を目標に掲げていることから、ベビーシッター関連のフランチャイズに注目との見方もあります。

 

Q2. 1番儲かるおすすめのフランチャイズの業種を教えてください。

見込み売上や利益の大きさだけで業種を選ぶことはおすすめしません。本業とシナジー効果を発揮できるか、ロイヤリティは妥当かどうか、業界の将来性、本部のバックアップ体制など、複数の条件から総合的に判断しましょう。

 

そして、必要に応じて、専門家やコンサルタントに相談をして慎重に判断してください。

 

Q3. 確実に儲かるおすすめのフランチャイズの業種を教えてください。

ビジネスに絶対はありません。フランチャイズ本部の方針に従って経営をしたからといって、たとえば感染症の蔓延や材料費の高騰、消費者ニーズの変化などによって、安定して利益をあげることはどんな業種でも困難であることをご理解ください。

 

9. まとめ

フランチャイズおすすめのまとめ
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

本記事では、フランチャイズでおすすめの業種を中心に解説しました。

 

フランチャイズならではの仕組みやメリット・デメリットを把握して、自社に合った業種と業態を選びましょう。そして、既存事業とのシナジー効果を発揮して、売上の拡大につなげてください。

 

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