(※写真はイメージです/PIXTA)

老後の不安とは、突き詰めていけば「お金の問題」に他なりません。長生きは喜ばしい反面、それだけ生活費がかかることも事実です。本連載では、資産形成のプロでありシニア・プライベートバンカーの濵島成士郎氏が、著書である『老後の不安がなくなる50歳からのお金の増やし方』(三笠書房)から、老後の資産形成を行うコツについて解説します。

投資するときに分散すべき3つの要素

投資の基本原則2|分散(分散投資)

分散とは、1カ所にまとめず、複数に振り分ける考え方のことです。

 

投資では、「資産(金融商品)」「地域」「時間」の3つを分散させることが重要です。

 

それによって、リスクを最小限に抑え、効率的にお金を増やしていくのです。

 

株式、投資信託、債券といった資産(金融商品)のうち、「何に、どれくらいのお金を投資する」のか?

 

どの地域の資産(金融商品)を購入するのか? 国内なのか、海外なのか? 海外なら先進国なのか新興国なのか?

 

このように、投資資金をどのように配分していくかを、「アセットアロケーション(資産配分)」と言います。これについては、後ほど詳しくご説明します。

 

そして、もう1つ、「時間の分散」についてお伝えします。

 

老後の資産形成は、「毎月の積み立て投資」で行なうことが基本です。毎月の積み立て投資とは、「定期的に、同額を」積み立てる、つまり、毎月、一定の金額をコツコツと投資していく方法です。

 

じつは、この毎月の積み立て投資こそが、「時間の分散」なのです。

 

「定期的」に「同じ金額」を投資していく手法は、「ドルコスト平均法」と呼ばれています。

 

[図表3]をご覧ください。

 

[図表3]ドルコスト平均法――定期的に、同じ金額を投資!

 

 

ある投資信託を毎月1万円、1月から積み立てていった場合の計算例です。

 

1万円でスタートした基準価額(きじゅんかがく)(値段)は、上がったり下がったりしながら12月に1万円に戻ったとします。この場合、購入した総口数は12.8口ですから、1万円×12.8口で12万8000円の時価評価になっています。

 

あれ、投資金額は12万円ですから、利益が出ていますね。

 

基準価額が安い時は多くの口数を購入でき、基準価額が高い時は購入できる口数が少なくなるので平均購入基準価額は安くなるのです。

 

ドルコスト平均法は、けっして万能ではないものの、上下しながらも長期的には上がっていく資産(金融商品)に投資するのであれば、非常に有効な方法だと言えるでしょう。

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老後の不安がなくなる50歳からのお金の増やし方

老後の不安がなくなる50歳からのお金の増やし方

濵島 成士郎

三笠書房

「シニア・プライベートバンカー」「資産形成のプロ」が イチからお金の増やし方を教えます! 「老後の不安」とは、突き詰めれば、お金の問題に他なりません。 「長生き」は喜ばしい反面、その分、お金がかかることも事実。…

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