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そもそも「離乳食」とは? なぜ必要なのか?
離乳食とは、文字通り母乳やミルクなどの乳汁から離れるための食事です。赤ちゃんの成長に伴い、乳汁による栄養摂取から食品による栄養摂取へ移行するために、離乳食が必要になります。
その理由は大きく分けて二つあります。一つ目は行動面についてで、これまでは乳汁を吸うだけだったのが、噛みつぶして飲み込むという動きをすることで、摂取機能の発達が促されます。また、噛むと唾液や消化液の分泌が増えるため、消化機能の発達にもつながります。さらには、食べることの楽しさも学べるとよいでしょう。
二つ目は栄養面です。6ヵ月頃から母乳やミルクだけではさまざまな栄養やエネルギーが不足してしまいます。それを離乳食で「補完」することで成長に必要な栄養を補います。
離乳食を始めるタイミングは?
目安となるのが月齢で、生後5ヵ月から6ヵ月くらいが離乳食を始めるタイミングだといわれています。体の発達面では、首がすわっていることと腰がすわっていることが必要で、これはひとり座りができなくても支え座りできればOKです。
離乳食をスプーンなどで口に入れても嫌がらないことも目安の一つです。口に異物が入ることを嫌がる子は、無理をせず、嫌がらなくなってから始めるとよいでしょう。
また、厚生労働省が出している「授乳と離乳の支援ガイド」の中で紹介されている具体的な離乳のサインも参考にしてみてください。
成長の段階に応じた離乳食の進め方
■初期(生後5〜6ヵ月):「ごっくん期」
離乳食の初期(生後5〜6ヵ月)は「ごっくん期」といわれるように、まず飲み込むことができるようペースト状の離乳食を用意します。食材は、体に一番必要なエネルギー源である炭水化物からはじめましょう。お米を10倍粥に炊いて粒をペースト状にし、重湯にしてあげます。
お米が食べられたら、芋類、野菜、タンパク質の順番に食材を追加していきます。基本的には全部お湯で伸ばしてペースト状にします。お湯の代わりにだしを使う場合は昆布だしから始めましょう。かつおなどタンパク質が材料のだしは、食材としてタンパク質が食べられるようになってから使います。
■中期(生後7〜8ヵ月):「もぐもぐ期」
中期(生後7〜8ヵ月)の「もぐもぐ期」になると、舌でつぶせる固さの離乳食にして、咀嚼する練習をします。煮込んだニンジンなど、豆腐くらいの固さが目安です。初期の離乳食に比べると形があるので、とろみをつけてあげると飲み込むときに喉に引っかかりにくいのでお勧めです。
■後期(生後9〜11ヵ月):「かみかみ期」
後期(生後9〜11ヵ月)は「かみかみ期」で、歯茎で固形物をつぶす練習をしていきます。これまで2、3ミリ角のみじん切りにしていたものを5ミリ角くらいにしてみましょう。バナナくらいの固さが目安です。また、少し深いスプーンを使うことで、唇の動かし方や自分で口を閉じて食べるという感覚を育てることができます。
■完了期(生後12〜18ヵ月):「ぱくぱく期」
完了期(生後12〜18ヵ月)では、食パンの柔らかい部分や赤ちゃん用のおやつなどを手でつかんで食べられるようになります。ご飯もおかゆから軟飯へステップアップしていきましょう。