経営者になったが…身につけておけば、と後悔したこと
同調査によると、現在の役職に就任を打診されたとき、「準備ができていた」が40.6%。一方で「準備ができていなかった」が34.5%と、3割を超えています。
また経営者に必要なスキルとして「身につけておけばよかった……」と後悔したもので最も多かったのが「会社法・税法などに関する法律知識」で71.6%。「財務・会計に関する知識」69.1%、「外国語によるコミュニケーション能力」62.2%と続きます。
一方で経営者に必要なスキルとして「すでに身につけていた」もので最も多いのが「リーダーシップに関するスキル」で59.7%。このようなスキル・知識があると評価されていたからこそ、役員・経営幹部への打診があったのでしょう。ほかにも「プレゼンテーションスキル」52.2%、「コーチングスキル」45.0%、「組織・人材マネジメントに関する知識」41.0%と続きます。
同調査はこれらの結果を受け、「これからは大局観をもって、変化に果敢に挑戦する経営者の育成が求められる」としています。
ちなみに同調査では「卓越した経営者」であると思われる人物についても聞いていますが、圧倒的なのが「稲盛和夫」と「松下幸之助」。続く「本田宗一郎」や「スティーブ・ジョブス」の3倍近くの支持を集めています。この辺りは、いまも昔も変わらないようです。
【「卓越した経営者であると思われる人物」ベスト5】
1位「稲盛和夫」50
2位「松下幸之助」44
3位「本田宗一郎」14
4位「スティーブ・ジョブス」13
5位「渋沢栄一」11
出所:一般社団法人日本能率協会は、『トップマネジメント意識調査2022』より
※数値は回答数