(※写真はイメージです/PIXTA)

マッチングアプリの普及により、結婚・投資詐欺に遭う方が最近は増えています。将来の結婚資金を貯めようという話から、気づけば「いい投資先がある」と儲け話に発展してくケースがあるようです。そこで実際にココナラ法律相談のオンライン無料法律相談サービス「法律Q&A」によせられた質問をもとに、結婚・FX詐欺にあった際の対応について松本理平弁護士に解説していただきました。

 

詐欺を未然に防ぐには

国際ロマンス詐欺の被害を未然に防ぐには、次の3点が大事です。

 

(1)実際に会うまでは、アプリ内でやり取りをすることを徹底すること、会うことを拒否する人とは連絡を絶つこと

 

(2)実際に会う場合も、LINEの調子が悪いなどと言って相手の氏名や電話番号といった個人情報を控えておくこと

 

(3)本当に送金するとしても、実際の銀行口座による振り込みをすること

 

国際ロマンス詐欺は、詐欺師が痕跡を残さずに詐欺を行えるために横行している手段です。そのため、実際に会うなどの痕跡を残すことはほぼしないでしょう。

 

そのため、会うことを拒否する、極端に先延ばしする人とのやり取りを絶つだけでほぼ、詐欺師との接点をなくすことができると思われます。マッチングアプリは多くの人と出会えるので、実際に会えない人を切っても、すぐに新しいいい人とマッチングします。恋愛は実際に会える人と進めるようにしたほうが、建設的ですよね。

 

実際に会うことになったとしても、個人情報を控えていないと、詐欺をされたときに返金の請求が困難となるので、連絡先を控えておくことも重要な対策になります。連絡先を教えることを拒否するような人は詐欺師と疑いましょう。

 

そして、国際ロマンス詐欺の一番の特徴は、正体不明の送金サイトや暗号資産を利用しるように誘導されるために、加害者の特定が困難なことにあるので、本当に投資をしたくて送金する場合も、痕跡が残るよう金融機関の口座に送金するようにしてください。

 

兎にも角にも、実際に会ったことのない人を信用しないことが一番大事です。

二次被害を防げ!

返金をチラつかせて入金を求められるケースは、二次被害のリスクがある

ロマンス詐欺にかかわらず、詐欺には次のような二次被害がつきものです。

 

・思い直して返金を請求したら返金する代わりに手数料の前払いを請求された

 

・税金がかかるので税金を前払いしたら返すといわれた

 

・探偵事務所や債権回収業者を探したらそこも詐欺業者だった

 

・弁護士に依頼したら高額な着手金を請求された など

 

まず、返金をチラつかせて入金を求めるのは、明らかに二次被害なりますので、絶対に入金しないようにしてください。名目はさておき、入金したら連絡が取れなくなるのがオチです。

 

また、詐欺被害者が検索するワードのSEO対策をして検索上位に出るようにする探偵業者や債権回収業者もいますが、弁護士以外の者が債権回収を行うことは弁護士法で禁止されており、違法な業者であるとともに、実際には費用だけ受け取って連絡が取れなくなるパターンが多いです。

 

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