(※写真はイメージです/PIXTA)

滑り止めの試験後、解答速報を見て自己採点をしてしまい、例年の合格点に届かず自信を喪失してしまうケースがあります。「××大学に受からない自分△△大学に受かるはずがない」という負の思考の循環の始まりです。9浪して27歳で早稲田大学に合格した濱井正吾氏が著書『浪人回避大全 「志望校に落ちない受験生」になるためにやってはいけないこと』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

受験は実力以上にメンタルとの戦い

▶「滑り止め」滑り止めの過去問対策を怠る/重要度★★★☆☆

私立大学は数を打てば、対策をせずともどこか受かるという考えを持っていませんか?

 

「俺は東大・京大でも勝負になるし、早慶なら過去問を解かなくても余裕だ」
「早慶を受ける俺がMARCHに落ちるなどあり得ない」

 

残念ながらそうは問屋が卸しません。手当たり私大では受からないのが昨今の受験の現状です。

 

私が予備校に通っていたとき、浪人して早慶を目指し、後期受験で関関同立に入ったチューターがいました。彼は早慶に受かる成績を保ち、もらった人の合格率が95%を超えるという「早慶合格保証」というお墨付きももらっていました。

 

しかし、彼は早慶どころか滑り止めもすべて落ち、後期受験した大学にかろうじて受かっただけでした。その理由は滑り止めの過去問対策を怠ったからです。

 

彼が最初の受験で選んだ大学は偏差値的には日東駒専とMARCHの間くらい、早慶レベルと比較すると偏差値は10ほどの開きがありました。

 

まともなら順当に受かると思えます。しかし、過去問を一切見ていなかった彼は、特徴的な問題形式や時間配分に苦しみ、終わった段階で不合格を確信しました。

 

そうなればもう、短い間にメンタルを立て直すことは不可能です。次に受けた同志社大学の入試では、早慶に比べて時間に余裕がある英語の試験が最後まで終わりませんでした。こうして彼は本命の早慶も含め前期試験ですべて不合格となりました。

 

多浪するか、就職するかという状況に陥った彼を助けてくれたのは、母親でした。息子のために後期試験のある大学を探し、受験直前に2校の受験票を渡したそうです。彼はなんとか最後の最後で2大学の合格を決め、関関同立に進学することができました。

 

しかし、これは母親のファインプレー。現実はこううまくいきません。受験は実力以上にメンタルとの戦いです。念には念を入れて首席合格するくらいの気概で臨みましょう。

 

濱井 正吾
9浪はまい

 

 

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本連載は濱井正吾氏の著書『浪人回避大全 「志望校に落ちない受験生」になるためにやってはいけないこと』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

浪人回避大全

浪人回避大全

濱井 正吾

日本能率協会マネジメントセンター

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