(※写真はイメージです/PIXTA)

2022年、世界情勢は大きく変動しました。これを受け、今後の日本経済はどうなっていくのでしょうか? ストラテジストの菅下清廣氏は、2023年~25年にDX・デジタル関連株から大化けする日本株が出る、と予想します。その理由について、本記事で詳しくみていきましょう。

資産インフレ関連株とマネーゲーム関連株が上がると予想する理由

日本の金利は、簡単に上げられません。黒田東彦日銀総裁の任期はあと1年弱ですが、黒田総裁は何があっても金融緩和を続けると表明しています。そもそも金利が上がってくると国債の利払い負担が重くなる。だから、いまのマイナス金利から、いつ利上げに転じて1%~2%に上がるのか、わからない。

 

アメリカの金利はまだまだ上がる可能性が高いのですが、チャートから見て、アメリカの金利は当面、3%台で頭打ちになっています。だから、金利も急に上昇すると押し目と言ってちょっと下がります。いまアメリカの金利はちょっと下がっている局面です(2022年6月現在)。

 

しかし、株価は需給で上がる。そして、特需による市況関連で上がる銘柄は、資産インフレやマネーゲーム関連が多い。日本郵船あるいは川崎汽船の株は、ひとことで言うとマネーゲーム株です。しかも高配当です。この3月決算で、日本郵船はなんと一株1000円配当でした。

 

当時、1万円ぐらいしていたので、日本郵船の株を1000株買えば1000万円、その配当は100万円。20%の源泉分離課税を引いても80万円の配当を3月決算で受け取っている。機関投資家の利益は増えているはずです。機関投資家は日本郵船のような株を山ほど持っている。出来高、流動性もあるからです。しかし、戦争が終われば急落する可能性があるので要注意です。

2023年~2025年、大本命は「DX・デジタル関連」株

実は、4番目のDX・デジタル&グリーン国策関連というのが、今回の本命株です。

 

これがこれからの狙い目です。ただ、すでにDX・デジタル&グリーン国策関連銘柄は、菅義偉政権までで、高値をつけてしまいました。相場は1度天井をつけたら、もう下がるしかない。この4番目はいま下落調整局面中なので、これらが底入れするまでは1、2、3の銘柄が有望です。

 

2023年から2025年のゴールデン・サイクルには、この4番目のDX・デジタル&グリーン国策関連株の中から本命株が出てくる。2000年のIT革命相場のときには、ヤフー、ソフトバンクなどが天まで上がるほど上がりました。そういう銘柄が、この2023年~2025年のゴールデン・サイクルに出てくるはずです。

 

なぜかというと、日本はDX革命を実現させて生産性革命を起こさなければ、少子高齢化を乗り越えて成長戦略が描けないからです。もし日本がDX革命ができなければ、日本は10年後にG7のメンバーでなくなります。いまは1人当たりGDPでも、韓国に追い抜かれそうな状況になってきています。

 

 

菅下 清廣

スガシタパートナーズ株式会社

代表取締役社長

 

本記事は、菅下清氏の著書『史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え! 大円安・インフレで1000兆円が動き出す』(徳間書店)から一部を抜粋し、再編集したものです。

史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え!

史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え!

菅下 清廣

徳間書店

いよいよデフレが終わり、2023~2025年のゴールデン・サイクルの波に乗って日本は資産インフレで空前の好景気を迎える 日本の大復活する株30銘柄を紹介 アメリカのニューヨークダウは、2022年4月から5月にかけて8週連続で…

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