ビットコインの動きを分析
もう1つのマネーバブル相場の指標がビットコインです。ビットコインの動きはチャートを見ていただくと、これも壮大な上げ相場があった。ビットコインを早い時期から買っていたら、もう財産は100倍ぐらいになっています。まずはビットコインの2年日足です[図表3]。
2020年3月13日、出発点はチャートの1番左下で、ここは44万1900円。これが779万円になりました。2020年の3月から2021年の11月だから、1年半ぐらいで44万円が779万円まで上がった。壮大な上げ相場です。
今回のバブル相場は上昇第1波で44万円から最初の高値は707万円まで上がった。プラス663万円です。ここから1回下げて、第2波があった。第2波の高値は779万円なので、出発点の321万円(8月5日)からの上げ幅の半値押しの550万円近辺で止まるはずです。ところがいま330万円まで下がっていますから、ビットコインも当面の天井をつけたことになります。
だから、ビットコインもテスラも、このマネーバブルの終焉で当面の天井をつけたと判断できます。
これを見ると、ビットコインの高値は11月11日です。ナスダック指数の高値とほぼ同じ時期です。だから、ナスダックとビットコインは連動していると言えます。テスラも11月1日が高値です。
なぜ昨年11月に天井をつけたか。これはわかりやすい。FRBが金融緩和の縮小(テーパリング)を始めたからです。去年の11月からFRBが金融緩和をやめると言ったので、相場は全部下がった。いまのFRBはテーパリングを3月に終わらせて、同時に利上げを開始した。さらにこれから6回あるFOMCで毎回上げる可能性があると言っています。いまの株価はそれらを織り込んでいるということです。
菅下 清廣
スガシタパートナーズ株式会社
代表取締役社長
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