テスラ株とビットコインの動向から紐解くマネーバブル相場 (※写真はイメージです/PIXTA)

グロース株が上がり続けているなか、マネーバブル相場はいつまで続くのでしょうか? テスラ株とビットコインの動向を指標にすることでバブル崩壊の時期がわかると、ストラテジストの菅下清廣氏はいいます。データから紐解いていきましょう。

ビットコインの動きを分析

もう1つのマネーバブル相場の指標がビットコインです。ビットコインの動きはチャートを見ていただくと、これも壮大な上げ相場があった。ビットコインを早い時期から買っていたら、もう財産は100倍ぐらいになっています。まずはビットコインの2年日足です[図表3]。

 

菅下清氏の著書『史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え!』(徳間書店)より
[図表3]ビットコイン価格推移(2年日足) 菅下清氏の著書『史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え!』(徳間書店)より

 

2020年3月13日、出発点はチャートの1番左下で、ここは44万1900円。これが779万円になりました。2020年の3月から2021年の11月だから、1年半ぐらいで44万円が779万円まで上がった。壮大な上げ相場です。

 

今回のバブル相場は上昇第1波で44万円から最初の高値は707万円まで上がった。プラス663万円です。ここから1回下げて、第2波があった。第2波の高値は779万円なので、出発点の321万円(8月5日)からの上げ幅の半値押しの550万円近辺で止まるはずです。ところがいま330万円まで下がっていますから、ビットコインも当面の天井をつけたことになります。

 

だから、ビットコインもテスラも、このマネーバブルの終焉で当面の天井をつけたと判断できます。

 

菅下清氏の著書『史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え!』(徳間書店)より
[図表4]ビットコイン価格推移(日足) 菅下清氏の著書『史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え!』(徳間書店)より

 

これを見ると、ビットコインの高値は11月11日です。ナスダック指数の高値とほぼ同じ時期です。だから、ナスダックとビットコインは連動していると言えます。テスラも11月1日が高値です。

 

なぜ昨年11月に天井をつけたか。これはわかりやすい。FRBが金融緩和の縮小(テーパリング)を始めたからです。去年の11月からFRBが金融緩和をやめると言ったので、相場は全部下がった。いまのFRBはテーパリングを3月に終わらせて、同時に利上げを開始した。さらにこれから6回あるFOMCで毎回上げる可能性があると言っています。いまの株価はそれらを織り込んでいるということです。

 

 

菅下 清廣

スガシタパートナーズ株式会社

代表取締役社長

 

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スガシタパートナーズ株式会社 代表取締役社長
学校法人立命館 顧問
近畿大学世界経済研究所 客員教授

投資家、ストラテジスト(投資戦略家)。

ウォール街での経験を生かした独自の視点で相場を先読みし、日本と世界経済の未来を次々と言い当ててきた「富のスペシャリスト」として名を馳せ、「経済の千里眼」との異名も持つ。経験と人脈と知識に裏打ちされた首尾一貫した主張にファンも多く、政財界はじめ各界に多くの信奉者を持っている。

著書に、ベストセラーとなっている『今こそ「お金」の教養を身につけなさい』(PHP研究所)、『最速で最大の結果を出す! 2022年版投資家が選ぶ「成長株」50銘柄』(KADOKAWA)、『史上最大のスーパーバブル相場で「大化け株」をつかみなさい』(徳間書店)、最新刊の『株は波動が9割』(実務教育出版)など多数。

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著者紹介

連載「経済の千里眼」を持つストラテジストが大予想…今後の日本経済のゆくえ

本記事は、菅下清氏の著書『史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え! 大円安・インフレで1000兆円が動き出す』(徳間書店)から一部を抜粋し、再編集したものです。

史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え!

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菅下 清廣

徳間書店

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