(※写真はイメージです/PIXTA)

アメリカ不動産を活用した節税対策は、個人の所得税と不動産譲渡税の税差が投資効果となる対策で、購入価格と売却価格が同じであれば税差分を得することになります。しかし目的は節税対策であっても、少しでもキャピタルゲインを得たいというのが本音ではないでしょうか。そこで、「アメリカ不動産を少しでも高値で売却するテクニック」を解説していきます。

住民に好印象を与える「ホームステイジング」とは?

ここまで、「少しでも高値でアメリカ不動産を売却するテクニック」について、基本的には住むことを希望する人に対してオープンマーケットで売却活動をすることをオススメしてきました。

 

この場合、データベースの閲覧者や内覧に来た購入候補者に対して少しでもよい印象を与えたいものです。

 

アメリカでは売却する不動産にホームステイジングを施します。日本でいうモデルルームのように家具や装飾を施すことをホームステイジングといいます。アメリカでは中古不動産の不動産取引が一般的であるため、中古不動産をモデルルーム化するのです。

 

ホームステイジングを施すのと施さないのでは売却価格が10%以上も変わるというデータもあります。また、売却する不動産への引き合いについても、ホームステイジングを施している方が多くの申し込みを得られる傾向にあります。

 

ホームステイジングには費用が掛かりますが、費用を掛けてでもホームステイジングをした方が高値で売却できる傾向にあります。売却をする前にホームステイジングの費用対効果を分析し、ホームステイジングを施すか否かの判断が必要です。

クローズドな取引を勧めてくる仲介会社には要注意!

本記事では、「アメリカ不動産を少しでも高値で売却をするテクニック」を解説してきました。日本人のアメリカ不動産オーナーの中には不動産取引に不慣れな投資家も多いようです。ましてや、アメリカという海外での不動産取引になるため、何から手を付ければいいかわからないという方も多いでしょう。

 

アメリカ不動産を少しでも高値で売却したいのであれば、「住民」をターゲットとし、オープンマーケットで売却活動することをオススメします。その際、少しでも印象をよくするためのホームステイジングが有効な手法です。

 

アメリカ不動産を高値で売却する様々なテクニックを解説しましたが、いずれにせよアメリカ不動産を売却するには、アメリカ不動産仲介会社に売却を依頼する必要があります。アメリカ不動産仲介会社と事前に売却価格を設定し、高値で売却するための手法を綿密に打ち合わせすることをオススメします。

 

クローズドな不動産取引を勧めてくるアメリカ不動産仲介会社・日本のアメリカ不動産販売会社もあるので、注意が必要です。

 

アメリカ不動産投資が「終わりよければすべてよし!」となるかどうかは売却活動次第です。よいパートナーと的確な手法で売却活動に取り組まれることをオススメします。

 

 

村上 年範

クレディ・テック株式会社 代表取締役

 

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