IT企業から魚屋に転身した人気YouTuberが語る、SNSをビジネスに活用する本当の意義とは

IT企業から魚屋に転身した人気YouTuberが語る、SNSをビジネスに活用する本当の意義とは
(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載では、人気YouTubeチャンネル「魚屋の森さん」の運営者で、IT企業から実家の魚屋の後継者へと転身し、新しい視点でSNSをビジネスに効果的に活用している森朝奈氏が、著書『共感ベース思考 IT企業をやめて魚屋さんになった私の商いの心得』から、経営における「共感ベース」の仕事術や発想法について解説します。

「興味」と「商い」の架け橋となるのはSNS

YouTubeやSNSの運用は「経験」から学んだ

SNSでさまざまな発信をしていますが、実は情報発信に関する私の知識は実用書を読んだ程度。ほぼ経験だけが頼りです。

 

一度、SNSの運用にくわしいコンサルタントにアドバイスを求めたことがありますが、「SNS=“数”に価値がある」という考え方がぜんぜんピンと来ませんでした。私には企業のSNSは「トライ&エラー」が大切で、それぞれの価値観に合う方法を探るのがベストであるように思えます。

 

試していくなかで、自然に発信ツールの使い分けもできるようになっていきました。

 

たとえば仕入れた魚をその日のランチで提供したい、というときは、LINEやインスタグラムのストーリーで。市場で素材の写真を撮り、その場で「本日のランチは大トロ丼900円!」などと発信します。数時間後のランチの集客につなげるためには、「すぐに」「来店が可能な人に」知らせることが大切だからです。

 

反対にイベントなどの情報は、多くの人に届くYouTubeで。それに加えて「いいね!」などで拡散につながるツイッターやフェイスブックなども活用しています。いろいろなツールを使い分けることで、ツイッターは質問形で書くとお客さまからの意見をリプライしてもらいやすい、インスタグラムは料理写真を正方形にリサイズしてから投稿したほうがおいしそうに見える、などの小さなテクニックも身についてきました。

 

SNSの情報発信で興味をアクションにつなげていく

YouTubeが興味をもってもらう入口なら、出口は実店舗やオンラインショップ、オンラインサロンです。

 

YouTubeを見て興味をもってくれた人の中には、魚を食べに行きたい、魚を買って調理してみたい、と思う人もいるでしょう。そういった人が求める形で受け皿を用意しておけば、「興味」を「商い」にもつなげることができます。また、リアルタイムでさまざまな情報を発信するSNSは、ユーザーのニーズを拾いにいくことができるツール。ニーズを形にすることがビジネスにもなると考えています。

 

 

森 朝奈

株式会社寿商店

常務取締役

 

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