コロナ禍で営業形態が変化…大和ハウスが業界初導入した「メタバース住宅展示場」とは?

コロナ禍で営業形態が変化…大和ハウスが業界初導入した「メタバース住宅展示場」とは?
(写真はイメージです/PIXTA)

「メタバース元年」といわれている2022年、メタバースは世界中の各業界から注目を集めています。なかでも住宅・不動産業界では、コロナ禍で営業形態が変化したことにより「メタバース住宅展示場」が導入されました。どのようなものでしょうか、みていきます。

 

住宅業界初の「メタバース住宅展示場」

さらに住宅・不動産業界でも「メタバース」の可能性が広がっています。 大和ハウス工業株式会社(以後同社)では、2022年4月20日に住宅業界初の「メタバース住宅展示場」がリリースされました。アバターを用いてお客さまと同社担当者がコミュニケーションを図りながら仮想空間上の住宅展示場を自由に見学できるコンテンツです。

 

「メタバース住宅展示場」のポイント

1.アバターで仮想空間上の住宅展示場がいつでもどこでも見学できる

2.地面から屋根の上まで、室内では子どもやペットなど様々な角度・視点から見学できる

3.好みに合わせて床や壁紙・天井等の色や素材のほか、インテリアなども瞬時に切り替え可能

4.複数のお客さま(最大6名)と同社担当者がアバターを用いて会話が可能

5.仮想空間内のテレビやスクリーンを使用した画面共有機能により資料やカタログ等を用いた説明や動画の視聴が可能

 

【参考】大和ハウス工業株式会社のニュースリリース『オンラインを活用した戸建住宅の販売を強化します』

2022年4月20日URL:https://www.daiwahouse.com/about/release/house/20220420132807.html

 

こちらのコンテンツが反響を呼び、2022年10月1日には更に進化した「メタバース住宅展示場」が公開されました。

 

進化した「メタバース住宅展示場」のポイント

1.構造躯体まで見学できる新機能

2.各種シミュレーション機能の充実(外装・内装・設備など)

3.複合型収益物件の展示場(1階店舗・2階賃貸・3階賃貸&オフィス・4階5階自宅)

 

【参考】自分の家からアバターで住宅展示場へ出かけよう![10/2.10/3はデジタルの日]

2022年9月30日URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001768.000002296.html

コロナ禍における住宅営業の変化

コロナ禍以前から、住宅業界ではWebで情報収集をしてから住宅展示場やモデルハウスに行き住宅会社を選定するという動きが一般化していましたが、コロナ禍によりリアルでのイベント開催が難しくなり、各社の集客活動の主軸が急速にオンラインへと移行していきました。オンライン上での集客活動は、消費者にとって参加障壁が低いためお客様も気軽に参加できる反面、集客した顧客を受注へ促すための方策が確立されていないことから受注率という点では伸び悩んでいました。

「メタバース」導入の背景・導入後の”新しい風”

そこで同社では、オンライン上で住宅に興味を持った消費者に対し、より充実した対応を図るべく「メタバース住宅展示場」を導入。「メタバース」であれば、空間内に顧客と営業担当者が同時に入り込むことができるため、顧客が同じ空間で直接営業担当者に質問等コミュニケーションを取ることが可能となります。

 

さらに、壁や床などの色をその場で変更するといったシミュレーション機能や、住宅モデルを鳥瞰するなど、リアルな住宅展示場ではできないことも可能となり、集客から確度の高いコミュニケーションまでをオンラインで行い、リアルでの営業活動へと繋げる新たな住宅営業の手法として住宅業界に新しい風を吹き込もうとされています。

 

今回は住宅・不動産業界にスポットを当てご紹介しましたが、百聞は一見に如かず。 ぜひ皆様も「メタバース」の可能性・未来についてアイデアを広げ、まずは手短なところからメタバースを体験、活用してみてはいかがでしょうか。

 

 

川田 貴美

株式会社 STUDIO55 

東京営業推進部 マーケティングプロモーション課
チーフディレクター

 

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