(※写真はイメージです/PIXTA)

お金と自己肯定感には、密接な関係があります。自己肯定感は天秤のような働きをします。天秤の左側に自己肯定感が乗っているとしたら、右側にはそれに見合ったものしか乗りません。心理カウンセラーの山根洋士氏が著書『「自己肯定感低めの人」が、一生お金に困らない方法』(PHP研究所)で解説します。

【メンタルノイズ】やりたいことでは稼げない

今や、誰でもやりたいことがあったらYouTubeやブログなどで発信して、うまくいけばそれで稼げるようになる、という時代です。

 

企業などに所属しないで稼げるシステムが出来て、やりたいことを仕事にする人も増えました。

 

ところが一昔前までは、やりたいことで稼げるのは、運と才能がある一握りの人たちだけ、というのが社会的通念でした。

 

私が学生だった約30年前も、それが当たり前とされ、メンタルノイズとして刷り込まれてきました。

 

このメンタルノイズはどこから来るかというと、祖父母や親、学校の先生などの「やりたいことで稼げるのは一部の人だけよ」とか「そんな夢のようなことを言ってないで、地道に勉強しなさい」という言葉です。

楽しく稼ぐと罪悪感を覚える

このメンタルノイズが強いと、文字通り、やりたいことで思うように稼げません。やっとやりたい仕事に就けても体調を崩したり、つまらぬミスをしてしまったり。

 

もし、自分のやりたいことをしていて望む結果を得られていなかったら、このノイズの存在を疑いましょう。

 

さらにこのノイズが根強い場合、やりたいことでは稼げない、と信じるあまり、「やりたくないことを頑張るのが仕事」と思い込んでしまいます。

 

仮に、やりたくないことで大金を稼ぐことができても、幸福感を得ることはできません。その埋め合わせをほかの何かでする必要が出てきて、大して興味もないことにお金をつぎ込んで散財してしまったりします。

 

また、やりたいことをして楽しく仕事ができていると、「こんなに楽しく稼いでいいのか」という罪悪感にさいなまれてしまいます。

 

ラクして稼いでいる気になって、「このままで自分は大丈夫なのか」と不安を覚えてしまうのです(それでいいんです!何も問題ありません)。

 

にもかかわらず、せっかく楽しく稼げるようになったのに、またつらい仕事に戻ってしまう人がいます。そして、「やっぱり仕事はつらいものだよね!」という謎の安心感を得て満足するという…。がまん代としての給料をもらってホッとするわけです。

 

でも、やりたいことで稼ぎたいという思いが消えるわけではないので、しばらくするとまた、やりたいことで稼げるように頑張ろうとします。そして、それが実を結ぶと再び「こんなに楽しく稼いでいいのか」と罪悪感を覚えることになるわけです。

 

やりたいことや好きなことで稼げる時代に変わった反面で、それができずに堂々巡りする人も増えている現実があるのです。

 

山根 洋士

心のクセを直す「メンタルノイズ」カウンセラー(心理カウンセラー)

 

 

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※本連載は山根洋士氏の著書『「自己肯定感低めの人」が、一生お金に困らない方法』(PHP研究所)から一部を抜粋し、再編集したものです。

「自己肯定感低めの人」が、一生お金に困らない方法

「自己肯定感低めの人」が、一生お金に困らない方法

山根 洋士

PHP研究所

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