ウクライナ侵攻で世界経済が「ポストコロナ」からの軌道修正を中断されて約1年…投資家がとるべき戦略

ウクライナ侵攻で世界経済が「ポストコロナ」からの軌道修正を中断されて約1年…投資家がとるべき戦略

大金を失う投資家がいる一方、資産倍増、3倍増に成功する投資家がいます。「先読みができる人とできない人の差」は何か? 成功する投資家はどこを見ているのか? 投資のなかでも特に株式投資について「不動産投資、暗号資産などに比べ、少ない労力でリターンを得やすい」と指摘するストラテジストの菅下清廣氏が、優良株を見極めるポイントについて解説します。

テスラ、アマゾンは2022年の2月頃までに天井

ただしこれは戻り高値でしょう。戻り高値でダブルトップをつけるかどうか。2021年11月の天井が一番天井、対して2022年4月前後に二番天井をつけダブルトップ。ダブルトップをつけた後の下げが浅ければ、次は上昇相場に入るはず。私はそう見ています。

 

ハイテク株の第1幕の幕明け、その出発点は、2020年3月、新型コロナウイルスによるパンデミックが始まったタイミングです。

 

日本株は2020年3月19日にコロナショックで大底。そこから上げて約1年後の2021年の2月16日に3万714円で天井をつけています。ナスダック指数は2021年の11月22日に天井。テスラの株価、アマゾンの株価など多くのニューハイテク株は2021年11月から2022年の2月頃までに天井をつけています。

史上最大級のインフレ相場を生き抜くポイント

2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻によって、世界はポストコロナからの軌道修正を中断され、元に戻るはずの方向性が180度変わってしまいました。世界の政治経済情勢がロシアの暴挙で様変わりしてしまった。当然、マネーの流れも一変してしまいました。

 

つまり2022年2月24日発で、史上最大級のインフレ相場が発生したのです。コロナショックの2020年3月からはじまった金融緩和は、いまだ継続中。日銀はまったく引き締めをしません。利上げもしない。

 

ECB(欧州中央銀行)は、2022年4月14日の理事会で、夏ごろから引き締めに転じる可能性をアナウンスしましたが、4月現在、まだ金融緩和は続けています。

 

主要国では、アメリカのFRBだけが2021年11月に金融緩和の引き締めと利上げについてアナウンス。2022年3月から、0.25ポイントの利上げをスタートさせました。6月には0.5%の利上げが確定。

 

インフレは株式市場では資産インフレを指します。株式市場では資産インフレで相場が上がって来ます。そのため、資産インフレで恩恵を受ける株を探すことが投資の成功につながると私は見ています。資産を殖やす好機になるはずです。

 

菅下 清廣

スガシタパートナーズ株式会社 代表取締役社長

※ 本連載は、菅下清廣氏の著書『資産はこの「黄金株」で殖やしなさい!番外編 株は波動が9割』(実務教育出版)から一部を抜粋し、再構成したものです

資産はこの「黄金株」で殖やしなさい!番外編 株は波動が9割

資産はこの「黄金株」で殖やしなさい!番外編 株は波動が9割

菅下 清廣

実務教育出版

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