※画像はイメージです/PIXTA

2015年のGoogleの発表により「心理的安全性」という言葉が注目を集めるようになりました。そのようななか「心理的安全性が高い職場」をはき違えて認識している人が多いといいます。では、本当に心理的安全性が高い職場とはどのようなものなのでしょうか? みていきます。

 

心理的安全性が高い職場とは?

あらためて、心理的安全性が高い職場とはどのような職場でしょうか。この問いに対して、「穏やかな雰囲気がある」とか「自分の思いや感じた内容を素直に伝えられる関係性」などと答える人は多いでしょう。

 

結論を先に述べると、心理的安全性が高い職場は「自己評価と他者評価が一致する職場」です。自己評価と他者評価が一致するとは具体的にどういうことか。それは、仕事の結果に対する自分なりの評価と直属の上司の評価が100%一致する状態です。

 

このような状態だとなぜ心理的安全性が高いのかというと、皆さんの職場ではいかがでしょうか。仕事に対する自己評価と上司の評価は一致していますか。一致させるためにすり合わせを行ってはいませんか。

 

自己評価と他者評価が一致しないとすれば、その原因は評価基準が曖昧だからにほかなりません。同じ物差しで評価していないということです。それぞれの価値観を基準に仕事の結果を評価してしまっていると、両者の評価はずれてしまうのです。

 

価値観はその人が蓄えてきた知識、積み重ねてきた経験によって形成されます。同じ事象であっても、それぞれの価値観で見比べた場合、その評価が100%合致することはあり得ません。お互いが理想とするゴール設定が異なっていれば、いくら時間と資金を投じても心理的安全性が高い職場は実現できません。

チームの課題を解決するには?

Googleは、チームを勝たせるための因子として下記を提唱しています。

 

・相互信頼:責任の転嫁が起こりづらくなる

・構造と明確さ:OKRにより目標設定を明確にする

・仕事の意味:誰のために働くのかという個人の理念

・インパクト:組織の成長に自信の行動が寄与しているか

 

これらはすべて、ゴール設定を明確にすることで解決する項目です。ゴール設定が明確になれば、個人の果たすべき役割が明確になります。役割には責任が付随するため、責任の転嫁は起きません。個人の目標を達成すれば組織において貢献した。すなわちGoogleの示すところの「インパクト」を満たすことになります。つまり、自己評価と他社評価を一致させることは、ほぼすべてのチーム課題を解決できるといっても差し支えないくらい有効的なのです。

 

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