【投資戦略】プライベート・アセットへの投資が有効といえる「3つ」の理由

本記事は、シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社の『マーケット情報』を転載したものです。

プライベート・アセット投資をするべき「3つの理由」

本稿の前半で述べた説明を受けて、プライベート・アセットへの資産配分をためらう投資家もいるかもしれません。たしかに、本稿執筆時点の市場環境は、警戒感を抱かせるものでした。

 

それでも私たちはマルチアセット戦略の一環として、プライベート・アセットに投資をすることで、ポートフォリオにおけるリスク・リターンのダイナミクスを向上させることができると考えています。

 

これには主に以下の3つの理由があげられます。

 

1.広範な投資機会

プライベート市場への投資により、パブリック市場では得られない投資機会にアクセスすることができます。ハミルトン・レーンによる最新データでは、売上高1億ドル以上の米国企業の87%が未公開企業です。

 

また、企業は長期的に非上場であるか、まったく上場を選択しないことが示されています。このアセットクラスに投資配分を行わないことは、広範な投資可能ユニバースを逃すことになります。

 

2.リターンの向上

プライベート市場は、手数料控除ベースでパブリック市場よりもプレミアムなリターンを生み出してきたことを示す、ヒストリカルに強力な根拠があります。これは、この資産クラスに見られる非流動性と複雑性プレミアムに起因しています。

 

過去の実績は将来のリターンを示すものではありませんが、市場の厚みとマネージャーのスキルが、今後もこの傾向を促進すると考えています。

 

3.分散化のメリット

データによると、プライベート・アセットへの投資は、リスク・プロファイル全体の分散性を向上させることが示されています。

 

プライベート資産の評価額は頻繁に更新されることはなく、「時価評価」、つまりパブリック市場の動きを反映した価格付けをされることはあまりありません。この特徴は、ポートフォリオのボラティリティを低下させるでしょう。

 

プライベート・アセットのポートフォリオから得られるリターンの性質が、株式や債券市場のリターンとは異なることを予想するのは合理的ではありますが、さらにポートフォリオがプライベート市場において、サブセクターやビンテージにわたって分散されている場合には、特に当てはまるといえるでしょう。

 

 

福澤 基哉

シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社

執行役員/プロダクト統括

 

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シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 執行役員
プロダクト統括

1994年より、国内系、外資系の資産運用会社で年金資産および投資信託運用に従事。主に計量株式、債券、通貨戦略を担当。 2008年、シュローダー・インベストメント・マネジメントに入社。年金基金、金融法人および個人投資家向けに最適なマルチアセット運用プロダクトの紹介を積極的に行い、マルチアセット運用の普及に努めるとともに、投資家向けに幅広く資産運用に関する情報を発信。

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連載【シュローダー・インベストメント・マネジメント】マーケット情報

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