
ピーク時よりも減少したとはいえ、いまだコンビニよりも多い歯科医院の数。こうした競争の厳しい歯科医院の業界で、4つのクリニックを運営する日本矯正歯科学会認定医の村瀬千明氏は、クリニックにおける「女性スタッフの重要性」を指摘します。それはいったいなぜなのでしょうか、みていきます。
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今後も歯科衛生士の高い技術が必要なのは変わらない
今後はむし歯人口が少ない世代がそのまま高齢者になり、口腔機能の管理を中心とする予防歯科の需要はますます増えることが予想されます。超高齢社会においては予防歯科を担う女性スタッフの必要性は今後ますます高まります。
一方、インプラントや矯正などの自由診療はそれで売上・利益ともに稼げますし一定のニーズはあります。ですが、私はインプラントや矯正による収入をベースとするのではなく、あくまでも一般診療がメインで特殊な自由診療はサブであるという考え方です。
インプラントも矯正も歯科医師と歯科衛生士の高い技術が必要になり、教育のコストも掛かります。
何よりも専門の医師しかできない治療をメインにしていると、その歯科医師が休んだり辞めたりした場合に売上が大きくマイナスになってしまい安定した経営を揺るがすからです。そのようなリスクは取れないので、予防をメインにして女性スタッフが活躍できる歯科医院を作っています。
私の医院では訪問診療も行っています。訪問診療を行ってより実感したことは、噛むことがままならないため食事が十分に摂れず、栄養状態が悪くなっている人が一定数いるということです。
100歳まで生きるのが当たり前の時代です。悪くなってから焦って歯を治療するより若い頃から悪くならないように予防を頑張っていれば、高齢になっても歯を健康に保つことができてしっかりと食事を摂ることができます。
訪問診療では歯科業界のことだけではなく、自分たちの将来やこれからの日本の未来のことも考えさせられます。国民の心身の健康を守るためにも、予防歯科はとても大切です。その予防業務を行う歯科衛生士は、社会的に重要な役割を担っているのです。
村瀬 千明
歯学修士
日本矯正歯科学会認定医
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