(※写真はイメージです/PIXTA)

お金に困らないためには、お金を「上手に稼ぐ」・「減らさない工夫をする」・「賢く貯める」という3つの柱が重要であると、企業経営コンサルティングを行う、(株)プレジデンツビジョンの代表取締役・石原尚幸氏は指摘します。3つの柱を実践するうえで身につけるべき考え方、方法について著書『父が子に伝える 13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方』から、親と子どもの対話形式で、分かりやすく解説します。

「安物買いの銭失い」にならないために

自分にとって本当に必要なモノ、価値あるモノだけにお金を使おう

「安物買いの銭失い」ということわざがある。

 

安いモノばかりを買っていることで、かえって損をして、お金を無くしてしまっている状態のことを指している。まさに、さっきの1年でボロボロになってしまう服を買った例だよね。

 

モノやサービスには必ず「値段」がつく。だから、僕らは「値段」でそのモノやサービスを判断してしまいがちだけれど、ついている値段が、その値段だけの価値があるかどうかは自分で考える必要がある。

 

実際、世の中のお金持ちといわれる人を見ていると、モノの値段ではなく、モノの価値をじっくり吟味している。何かモノを買うのに「安いから」という理由で飛びつくことはない。

 

そのモノが自分にとってどれだけの価値があるのか?

 

長く愛用することができるか?

 

そんな観点からじっくり品定めをして、そのうえで、これには価値があると思えば買うし、どんなに安かったとしても、その価値がないと判断すればけっして買わない。その逆も同じで、高いからというだけで、そのモノをありがたがったりもしない。

 

単に値段だけを見て買う・買わないの判断をしていないので、お金持ちの人は無駄なお金の使い方はしないし、結果としてさらにお金が手元に残っていくことになる。

 

君も出ていくお金を減らすためには、モノについている「値段」ではなく、そのモノの「価値」で判断できるようになっていく必要がある。

 

自分にとって本当に必要なモノ、価値あるモノだけにお金を使おう。

お金を無駄にしないため、時間を無駄にしていれば本末転倒

お金を無駄遣いしないことは大切なことなのだけれど、無駄遣いをしないようにするあまり、違う意味での無駄遣いをしてしまっているケースがある。

 

たとえば、いつも買い物をしているスーパーの、10キロメートル先のスーパーが、野菜の大安売りをしているという情報をネットで仕入れた。

 

そこで、チャリを飛ばし、そのスーパーまで買い物に出かけた。結果、野菜を安くゲットできた。めでたしめでたし――。

 

だが、はたして本当にめでたいのだろうか?

 

10キロメートル先のスーパー。行って帰ってくるだけで1時間はかかる。

 

もし、父さんならこう考えるかもしれない。

 

「仮に、その1時間を、本を読む時間にあてるとしたら?」

 

「その1時間を、新たなビジネスのアイデアを考えることにあてるとしたら?」

 

つまり、成長のチャンスや稼ぐチャンスをつかむための時間にできるということだ。

次ページビジネスに置き換えた例を見てみよう

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    ※本連載は石原尚幸氏の著書『父が子に伝える 13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方』(三笠書房)より一部を抜粋・再編集したものです

    父が子に伝える 13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方

    父が子に伝える 13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方

    石原 尚幸

    三笠書房

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